ライブを邪魔しない、ジュエリーのような次世代イヤープラグ

2018.04.29

WHO(世界保健機関)の調査によるとコンサート会場などの大音量により、3人に1人の若者が耳へのダメージを受けるリスクをを冒しているという。注意喚起もしばしば行われているが、実際は来場者全体のたった15%しかイヤープラグを着用していない。そこで誰でも、どんなシーンでも着用できる画期的なイヤープラグの開発をベルギー・アントワープの企業、ループ(loop)が実現させた。

一見するとイヤープラグには見えず、まるでジュエリーのようなルックスを持つ「ループ・イヤープラグ」のリリースには、設立者たちの強い思いが背景にあった。ループの設立者、マーテン・ボデウス(Maarten Bodewes)とディミトリ・オー(Dimitri O)の2人は、ある晩クラブへ遊びに行き、帰宅後ひどい耳鳴りに悩まされたという。その晩から彼らは20種以上の市販のイヤープラグを試してみたが、どれも理想とは言えないものだった。「出かける時は、その場の雰囲気をしっかり楽しみたい。でもほとんどのイヤープラグは聴いている音楽の邪魔をしてしまうし、着け心地もイマイチです。言うまでもなく、見た目もあまり良くない。そこでループを始めようと思いました」とマーテンはコメントしており、自分が理想と思えるイヤープラグを作るために起業した。

ループが開発で最も優先したのは、サウンドクオリティーだ。小さな穴が入り口に空いており、そこから音が入り空洞のアコースティック・チャネルを通過する。また内部には音量を20デシベル軽減するアコースティック・フィルターを内蔵している。これらの機能により、耳へのダメージを軽減しながら話し声も音楽もクリアに聴こえるように出来るという。耳を保護する目的と、ライブミュージックを体験する目的を理想的なバランスで実現した。デザインにもこだわり、ユニークな円形状のエレガントなルックスと豊富な8色のカラーバリエーションによりジーンズのようなカジュアルから、タキシードのようなフォーマルなスタイリングまでシーンを問わずに活用できる。価格は29.95ドル、オフィシャルサイトで販売しているほか、海外からのオーダーはAmazonで受け付けている。


記事は (引用元: https://www.loopearplugs.com/)に許可を得て、翻訳・執筆を行っております。
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