東京・南青山にある岡本太郎記念館では、企画展「太陽の塔への道」を、5月30日から10月14日まで開催する。
今年3月、半世紀ぶりに塔内が修復され、常設展示施設に生まれ変わり、ついに再生を果たした太陽の塔。この機会をとらえ、前回の企画展では、太陽の塔とはなにか、岡本太郎は大阪万博でなにを語ろうとしたのかを考えるため、太郎がプロデューサーとして大阪万博に参画した1967年から塔内再生を果たす2018年までの足跡を振り返った。今回は、「万博と太郎」を別の角度から眺めてみたいという思いから、太郎が大阪万博へと向かっていった1960年代の仕事を取り上げる。
60年代に太郎の作風は大きく変わった。繊細な筆致でぎっしりと多くのモチーフを描いていたそれまでとは打って変わって、梵字にも似た抽象的で呪術性を感じる黒のモチーフが中心的な役割を果たすようになる。縄文、東北、沖縄と続いた原始日本を発見する旅が大きく影響しているにちがいない。そしておそらく、それこそが太陽の塔と大阪万博テーマ館の隠れたテーマなのだ。
本展では、呪術的な気配に満ちた60年代の油彩、デッサン、彫刻等約20点の作品を俯瞰しながら、万博前夜の太郎を体感していく。太陽の塔を感知するもうひとつの回路がここにある。
会期中、6月7日、7月12日、8月23日、9月13日の14時からは、15分程度のギャラリートークを実施。なお、予約不要、日程は変更の可能性あり。6月13日から7月2日には、第20回岡本太郎現代芸術賞で岡本太郎賞を受賞した、山本直樹による新作の特別展示を予定している。
今年3月、半世紀ぶりに塔内が修復され、常設展示施設に生まれ変わり、ついに再生を果たした太陽の塔。この機会をとらえ、前回の企画展では、太陽の塔とはなにか、岡本太郎は大阪万博でなにを語ろうとしたのかを考えるため、太郎がプロデューサーとして大阪万博に参画した1967年から塔内再生を果たす2018年までの足跡を振り返った。今回は、「万博と太郎」を別の角度から眺めてみたいという思いから、太郎が大阪万博へと向かっていった1960年代の仕事を取り上げる。
60年代に太郎の作風は大きく変わった。繊細な筆致でぎっしりと多くのモチーフを描いていたそれまでとは打って変わって、梵字にも似た抽象的で呪術性を感じる黒のモチーフが中心的な役割を果たすようになる。縄文、東北、沖縄と続いた原始日本を発見する旅が大きく影響しているにちがいない。そしておそらく、それこそが太陽の塔と大阪万博テーマ館の隠れたテーマなのだ。
本展では、呪術的な気配に満ちた60年代の油彩、デッサン、彫刻等約20点の作品を俯瞰しながら、万博前夜の太郎を体感していく。太陽の塔を感知するもうひとつの回路がここにある。
会期中、6月7日、7月12日、8月23日、9月13日の14時からは、15分程度のギャラリートークを実施。なお、予約不要、日程は変更の可能性あり。6月13日から7月2日には、第20回岡本太郎現代芸術賞で岡本太郎賞を受賞した、山本直樹による新作の特別展示を予定している。
【展覧会情報】
企画展「太陽の塔への道」
会期:5月30日~10月14日
会場:岡本太郎記念館
住所:東京都港区南青山 6-1-19
時間:10:00~18:00(最終入館17:30まで)
休館日:火曜日(祝日の場合は開館)
料金:一般620円(520円) 小学生310円(210円)※( )内は15人以上の団体料金
企画展「太陽の塔への道」
会期:5月30日~10月14日
会場:岡本太郎記念館
住所:東京都港区南青山 6-1-19
時間:10:00~18:00(最終入館17:30まで)
休館日:火曜日(祝日の場合は開館)
料金:一般620円(520円) 小学生310円(210円)※( )内は15人以上の団体料金