ファッションエディターのグレース・ミラベラ(Grace Mirabella)は1929年6月10日生まれ。アメリカ出身。
スキッドモア・カレッジで経済学を学んだ後、高級百貨店「サックス・フィフス・アべニュー(Saks Fifth Avenue)」に勤務。1952年、米「ヴォーグ」誌の編集者となる。当時、編集長だったダイアナ・ヴリーランド(Diana Vreeland)のアシスタントとして活躍。71年、ヴリーランド引退に伴い、編集長に昇格した。
その後17年間編集長を務め、それまで高級路線だったヴォーグを消費者のリアルライフに則した内容へと方向転換し、発行部数を大幅に伸ばした。彼女が退任した1988年からはアナ・ウィンター(Anna Wintour)が現在まで編集長を務めている。
1990年、メディア王として知られるルパート・マードックと組み、ファッション雑誌「ミラベラ」を創刊し、同誌は2000年まで続いた。著書に、自身のファッション業界での経験を綴った『ヴォーグで見たヴォーグ』、「ティファニー(TIFFANY & CO.)」の世界観や歴史紹介する『ティファニー』がある。