銀座三越は、ブライダルへの出席など特別な日の上質な装いをアプリを通して手軽にレンタル(有料)できるショップ「カリテ(CARITE)」を、富士通株式会社との協業により期間限定でオープン。会期は8月1日から11月30日まで。
商品に付いたQRコードを読み取って気に入った商品を登録し、ストックしていくことでいつでも閲覧したりレンタルしたりすることが可能となる同アプリ。13ブランド、約200着をそろえチャットで店頭販売員にスタイリングの相談ができる機能も搭載し、アプリを通して場所を問わずに銀座三越のサービスを受けることができる。
FASHION HEADLINEではこのアプリのオープンに伴い、レンタル可能な商品をピックアップしてコーディネートで紹介。今回のスタイリング・ヘアメイクアップを手がけた、スタイリストの細沼ちえ氏とヘアメイクアップアーティストの村上綾氏を交え、ウェディングやパーティーにおける昨今のドレス事情を紐解くトークを展開します。6つのテーマに沿った内容を全6回の対談形式でお届けする企画、スタートします!
肌の露出を控える、華やかさをアップするなど、さまざまな理由で取り入れられるショールは、装いの場でもっとも目にするアイテムのひとつ。しかしながらドレスのバリエーションが大幅に増えた現在では、パーティースタイルも多様化し、ショールを羽織ったスタイルはもう古い!?という見方もある。
FH編集部(以下、FH):結婚式に行くと必ずと言っていいほど、羽衣のようなシースルーショールを纏った女性がいますね。
スタイリスト・細沼ちえ(以下、細沼):ショールを羽織るとせっかくのドレスのデザインも際立たず、周りからは皆一様に見えてしまうため、印象が残らないという点でもあまりおすすめしません。肌の露出を避けたいのであれば、袖のあるドレスを選ぶのがベター。今回使用した「フリッカ(FLICKA)」の総レースタイプなら、袖があってもしっかりと華やかさを演出できます。フリッカはオンオフ兼用できるワンピースを展開するブランドです。ドレス=ノースリーブを連想しがちですが、今は袖付きでもお洒落なデザインがたくさんあるのでぜひチャレンジを。
FH:一方で袖付きドレスは露出を控える分、野暮ったく見えがちという意見も耳にします。着こなすコツなどはありますか?
細沼:首元に沿う短いレングスのネックレスを選んで“目線を上げる”と、全体的にすっきりとした印象になります。同様にボリューミーなイヤリングを合わせるのも解決策です。今回はドレスがやや甘めのデザインだったので、小物はすべてブラックで統一して全体を締めました。華やかさを意識するとゴージャスな小物を“盛り”がちなんですが、ごちゃごちゃさせないでコンパクトにまとめるのも、ドレスアップにおける重要なポイントとなります。全体のバランスを考えて、アクセントをどこに持ってくるかで印象はガラリと変わるんです。
FH:華やかさを意識するとついついデコラティブな装飾に走ってしまうんですよね〜。視線の注がれる位置に気を遣う、というのはとても勉強になります。また今回のルックでは、細沼さんのスタイリングにフィットしたクラシックな三つ編みのヘアスタイルも新鮮に映りました。
ヘアメイク・村上綾(以下、村上):レースドレスが軽やかなので、ふんわりヘアにすると全体が甘くなってしまうため、スタイリング剤でツヤを出してきっちり編むことで、すっきりとタイトに仕上げました。ジェルやワックスを全体につけて重さを出すと、大人っぽさがぐんと増します。
FH:ショールを羽織ると背中にボリュームが出るので、すっきり見えるようにヘアスタイルもアップにしがちですよね。思えばドレスアップ=盛り髪の図式が日本では定着しているような…
村上:ドレス勝負の潔いスタイリングなら、このようにヘアスタイルでもかなり差がつけられます。三つ編みなら誰でも簡単にできますし、タイトにまとめて大人ならではのドレスアップを楽しんでもらいたいですね。難しいアレンジをしたりアップにするだけが華やかさに結びつくわけではないので、新しい提案として認知されるといいなと思います。
次回は「みんなと差のつくブラックドレスの着こなし」をお届け。
【連載・大人のお呼ばれドレス事情】
<Tips.2>ブラックドレスをスタイリッシュ&モードに着こなす方法
<Tips.3>パーティー映えする今どきメイクは“バッチリ”より“引き算”が鉄則
<Tips.4>普段使いのワンピースを、小物やアクセでパーティー仕様に
<Tips.5>気になる二の腕や腿のライン、上手にカバーする方法って?
<Tips.6>セルフで簡単にできるパーティーヘアにチャレンジしたい!
【プロフィール】
スタイリスト/細沼ちえ
青木寿里加氏に師事。2009年独立。現在、雑誌や広告などで幅 広く活躍中。インテリアやプロップのスタイリングも手掛ける。旅好きでも知られていて、民族衣装や海外の建築などからインスピレ ーションを受ける。
ヘアメイクアップアーティスト/村上綾
株式会社ALBIONに入社後、ヘアメイクアップアーティストOSSAMU氏に師事。2010年に独立。現在、雑誌や広告、女優などのヘアメイクを中心に幅広く活躍中。
--staff--
photographs : Hidetoshi Fukuoka
stylist:Chie Hosonuma
hair & make-up : Aya Murakami
model : Yuri Ishizaka(eva)
text:Maiko Hata
edit:FASHION HEADLINE
商品に付いたQRコードを読み取って気に入った商品を登録し、ストックしていくことでいつでも閲覧したりレンタルしたりすることが可能となる同アプリ。13ブランド、約200着をそろえチャットで店頭販売員にスタイリングの相談ができる機能も搭載し、アプリを通して場所を問わずに銀座三越のサービスを受けることができる。
FASHION HEADLINEではこのアプリのオープンに伴い、レンタル可能な商品をピックアップしてコーディネートで紹介。今回のスタイリング・ヘアメイクアップを手がけた、スタイリストの細沼ちえ氏とヘアメイクアップアーティストの村上綾氏を交え、ウェディングやパーティーにおける昨今のドレス事情を紐解くトークを展開します。6つのテーマに沿った内容を全6回の対談形式でお届けする企画、スタートします!
【Tips.1】パーティーショールはもう古い!?
肌の露出を控える、華やかさをアップするなど、さまざまな理由で取り入れられるショールは、装いの場でもっとも目にするアイテムのひとつ。しかしながらドレスのバリエーションが大幅に増えた現在では、パーティースタイルも多様化し、ショールを羽織ったスタイルはもう古い!?という見方もある。
FH編集部(以下、FH):結婚式に行くと必ずと言っていいほど、羽衣のようなシースルーショールを纏った女性がいますね。
スタイリスト・細沼ちえ(以下、細沼):ショールを羽織るとせっかくのドレスのデザインも際立たず、周りからは皆一様に見えてしまうため、印象が残らないという点でもあまりおすすめしません。肌の露出を避けたいのであれば、袖のあるドレスを選ぶのがベター。今回使用した「フリッカ(FLICKA)」の総レースタイプなら、袖があってもしっかりと華やかさを演出できます。フリッカはオンオフ兼用できるワンピースを展開するブランドです。ドレス=ノースリーブを連想しがちですが、今は袖付きでもお洒落なデザインがたくさんあるのでぜひチャレンジを。
FH:一方で袖付きドレスは露出を控える分、野暮ったく見えがちという意見も耳にします。着こなすコツなどはありますか?
細沼:首元に沿う短いレングスのネックレスを選んで“目線を上げる”と、全体的にすっきりとした印象になります。同様にボリューミーなイヤリングを合わせるのも解決策です。今回はドレスがやや甘めのデザインだったので、小物はすべてブラックで統一して全体を締めました。華やかさを意識するとゴージャスな小物を“盛り”がちなんですが、ごちゃごちゃさせないでコンパクトにまとめるのも、ドレスアップにおける重要なポイントとなります。全体のバランスを考えて、アクセントをどこに持ってくるかで印象はガラリと変わるんです。
FH:華やかさを意識するとついついデコラティブな装飾に走ってしまうんですよね〜。視線の注がれる位置に気を遣う、というのはとても勉強になります。また今回のルックでは、細沼さんのスタイリングにフィットしたクラシックな三つ編みのヘアスタイルも新鮮に映りました。
ヘアメイク・村上綾(以下、村上):レースドレスが軽やかなので、ふんわりヘアにすると全体が甘くなってしまうため、スタイリング剤でツヤを出してきっちり編むことで、すっきりとタイトに仕上げました。ジェルやワックスを全体につけて重さを出すと、大人っぽさがぐんと増します。
FH:ショールを羽織ると背中にボリュームが出るので、すっきり見えるようにヘアスタイルもアップにしがちですよね。思えばドレスアップ=盛り髪の図式が日本では定着しているような…
村上:ドレス勝負の潔いスタイリングなら、このようにヘアスタイルでもかなり差がつけられます。三つ編みなら誰でも簡単にできますし、タイトにまとめて大人ならではのドレスアップを楽しんでもらいたいですね。難しいアレンジをしたりアップにするだけが華やかさに結びつくわけではないので、新しい提案として認知されるといいなと思います。
次回は「みんなと差のつくブラックドレスの着こなし」をお届け。
【連載・大人のお呼ばれドレス事情】
<Tips.2>ブラックドレスをスタイリッシュ&モードに着こなす方法
<Tips.3>パーティー映えする今どきメイクは“バッチリ”より“引き算”が鉄則
<Tips.4>普段使いのワンピースを、小物やアクセでパーティー仕様に
<Tips.5>気になる二の腕や腿のライン、上手にカバーする方法って?
<Tips.6>セルフで簡単にできるパーティーヘアにチャレンジしたい!
【プロフィール】
スタイリスト/細沼ちえ
青木寿里加氏に師事。2009年独立。現在、雑誌や広告などで幅 広く活躍中。インテリアやプロップのスタイリングも手掛ける。旅好きでも知られていて、民族衣装や海外の建築などからインスピレ ーションを受ける。
ヘアメイクアップアーティスト/村上綾
株式会社ALBIONに入社後、ヘアメイクアップアーティストOSSAMU氏に師事。2010年に独立。現在、雑誌や広告、女優などのヘアメイクを中心に幅広く活躍中。
--staff--
photographs : Hidetoshi Fukuoka
stylist:Chie Hosonuma
hair & make-up : Aya Murakami
model : Yuri Ishizaka(eva)
text:Maiko Hata
edit:FASHION HEADLINE