銀座三越のドレスアップレンタルアプリ「カリテ(CARITE)」のオープンに合わせてお届けしている、FASHION HEADLINEの対談企画第5弾。レンタル可能な商品の紹介とともに、ドレスアップに関する悩みをテーマごとにピックアップしてトークを展開します。今回はいよいよ、大人が気になる体型カバーについて。スタイリストの細沼ちえさんにお答えいただきます!
【Tips.5】気になる二の腕や腿のライン、上手にカバーする方法って?
若い時とは明らかに異なってくるもの・・・。そうです体型です。ノースリーブやフィット&フレアシルエットなど、スタンダードなドレスの要素がどれもしっくりこない。この悩みを抱える大人の女性は少なくないはず。解消してくれるのはやっぱり、プロのテクニックです。
FH編集部(以下、FH):トレンドやデザインの問題ではなく、若い頃に着ていたドレスが全然似合わなくなっているという方、たくさんいらっしゃいますよね。私もその1人です。但し体型カバーに走って肌見せを抑えると、どうしても野暮ったく見えるのが悩みです。
スタイリスト・細沼ちえ(以下、細沼):前回までのトークの中でも、肌を隠したりレイヤードしたりすると野暮ったく見えてしまうという話が出てきましたね。ボディラインだけならまだしも、二の腕や腿など四肢の問題になってくると、“上手に隠す”というのが重要になってきますから、やはり袖付きで着丈があるものをチョイスしましょう。今回はパステルカラーが綺麗な「ルーガ(LUGHA)」のワンピースをセレクトしました。
FH:無理な肌見せは厳禁ですね。
細沼:肌を見せなくても簡単に抜け感は作れます。このルーガのワンピースは仕掛けがあって、袖にレース切り替えが施されているので、二の腕をカバーしながらちょっとした色気も出せちゃう。パッと見は透けて見えないし、近づいてみて初めて気づくという、ドキッとさせられるポイントです。裾のスリットからはプリーツが覗くので見た目も軽やかですし、裾に向かった自然な広がりで下半身もカバーします。
FH:すごい、これこそ1着で完結しますね。
細沼:そこにチュールスカートを重ねたのが今回のキーポイントです。チュールを足すだけで一気にパーティー感が増しますし、長さが出るので大人っぽさを演出できます。ドレス自体がふんわりとした色味なので、濃いめの色を使って全体の雰囲気をグッと引き締めました。シューズもシャープなデザインのものを選んで、甘さをしっかりと抑えています。色味で引き締めるというのも、野暮ったさを解消する重要な要素となります。
FH:大人のドレスアップスタイルは全体のバランス感、足し引きが重要と、前回もお話がありました。
細沼:レースやチュールなどの素材選びで重さを解消し、色使いでメリハリを出せば、体型カバーをしても野暮ったく見えるということはありません。大人はこれまでの経験から悩みを解決する術を持ち合わせているので、細かいテクニックで勝負をしましょう!
次回は「簡単にできるパーティーヘアにチャレンジ」をお届け。
【連載・大人のお呼ばれドレス事情】
<Tips.1>パーティーショールはもう卒業! 華やかなドレススタイルは“盛らずにコンパクト”がポイント
<Tips.2>ブラックドレスをスタイリッシュ&モードに着こなす方法
<Tips.3>パーティー映えする今どきメイクは“バッチリ”より“引き算”が鉄則
<Tips.4>普段使いのワンピースを、小物やアクセでパーティー仕様に
<Tips.6>セルフで簡単にできるパーティーヘアにチャレンジしたい!
【プロフィール】
スタイリスト/細沼ちえ
青木寿里加氏に師事。2009年独立。現在、雑誌や広告などで幅 広く活躍中。インテリアやプロップのスタイリングも手掛ける。旅好きでも知られていて、民族衣装や海外の建築などからインスピレ ーションを受ける。
--staff--
photographs : Hidetoshi Fukuoka
stylist:Chie Hosonuma
hair & make-up : Aya Murakami
model : Yuri Ishizaka(eva)
text:Maiko Hata
edit:FASHION HEADLINE