マックスマーラ(MaxMara)が、16年リゾートコレクションを発表した。会場となったのは、今春ロンドン・オールドボンドストリートにオープンしたばかりのフラッグシップストア。ゲストには、マックスマーラのアクセサリーキャンペーンの顔を務める女優、エイミー・アダムスや、イギリス人女優、アリス・イヴらが招かれた。
コレクションの出発点となったのは、イギリス人写真家セシル・ビートンが英『ブリティッシュ・ヴォーグ(British Vogue)』のために撮影した作品「Fashion is Indestructible(ファッションは不滅)」。そこに写るのは、破壊された建物の瓦礫の前で、細身のスーツに身を包み、カメラに背を向け毅然と佇むロンドンガールが今シーズンのミューズである。
カラーパレットは、ブラックトーンに始まり、マスタード、ベージュ、パウダーピンクからメタリックサンド、ホワイトへと移り変わる。差し色で用いられたショッキングピンクのアイテムや、フラワープリント、胸元にあしらった大振りのコサージュは、荒野に咲く花のように鮮やかなコントラストを生み出した。
同コレクションで目を引いた、ショーツやパンツ、太いアスレチックベスト、イギリスの軍旗から誕生したレジメンタルストライプ、ミンク製のヘッドギアやグローブなどの“ボクサースタイル”は、ロンドン版『ロミオとジュリエット』と称される、アナ・ウィッタムの著書『ボクサー・ハンサム』に登場する主人公・ボビーのファイティングスピリットにヒントを得たものだ。