アン・ハサウェイ(Anne Hathaway)、メリル・ストリープ(Meryl Streep)をキャストに迎え、華やかなファッション業界の裏側を描き、大ヒットを記録した映画『プラダを着た悪魔』('06)を、ブロードウェイでミュージカル化する計画が進行中のようだ。
本作は、ファッションに無頓着なジャーナリスト志望の主人公・アンドレアが、たまたま受かった一流ファッション誌の編集部で、悪魔のような上司に振り回されながらも前向きに成長していく姿を描いたもの。
映画版では、メリル・ストリープが米『VOGUE』誌の“鬼”編集長アナ・ウィンター(Anna Wintour)をモデルにしたミランダを演じ、そのアシスタントであるアンドレアをアン・ハサウェイが演じた。公開当時は、「プラダ(Prada)」を始めとする劇中に登場する数々のファッションと、働く女性たちの心を代弁したかのようなセリフで多くの女性たちを魅了した。
今回のミュージカル化の話は、ブロードウェイの舞台を数多く手がけてきた名プロデューサー、ケヴィン・マッカラムが「AP通信」に語ったことで明らかとなったもの。
同氏はこれまでに、“舞台版アカデミー賞”と言われるトニー賞において「作品賞」を4度も受賞しており、2013年に、米20世紀フォックスの映画作品をミュージカル化するプロジェクトで同スタジオと協力関係を結んでおり、『プラダを着た悪魔』に加え、昨年他界した故ロビン・ウィリアムズ主演のヒット作『ミセス・ダウト』のミュージカル化にも興味を示しているとのことだ。
ミュージカル版の詳細は、上演時期を始め、キャスト・スタッフに至るまでの一切が現時点では不明だが、映画版のキャストたちは以前、舞台化への出演に意欲を示していただけに、海外メディア各紙ですでにアン・ハサウェイらオリジナル・キャストの起用についての予想が飛び交っており、今後大きな注目を集めそうだ。
ちなみにアン・ハサウェイのSNSで今回の企画に触れる内容は、話が浮上してからも一切語られていない。