第68回カンヌ国際映画祭が13日(現地時間)、南フランス・カンヌで開幕した。毎年、各国が満を持して送り出す名匠や新星たちの新作映画とならび、女優陣の華やかなドレスも大きな注目を集めているが、果たして今年は?
初日のオープニング・セレモニーから大物たちがずらりと出席し、レッドカーペットの沿道では世界各国から集まった記者たちのフラッシュが嵐のように煌めいた。そんな中、首からウエストあたりまで大胆にあいた「ジョルジオ アルマーニ プリヴェ(GIORGIO ARMANI PRIVE)」のドレスで登場したのが、本年度のアカデミー賞で「主演女優賞」に輝いた、ジュリアン・ムーア。トップスはフェザーでデコレーションされ、アクアとブラックのスワロフスキーの刺繍が縫いこまれた豪華絢爛な1着で会場の目を釘付けにした。
ムーアのように、今年は、深くV字に切込みを入れたセクシーなネックラインのドレスが目出ったが、その大きくあいた胸元に「ブルガリ(BVLGARI)」の新作ハイジュエリーコレクション「ジャルディーニ・イタリアーニ」を纏って登場したのは、巨匠ガス・ヴァンサント監督の最新作『The Sea of Trees』(原題)でヒロインを務めるナオミ・ワッツだ。このジュエリーは、美しさで名高いイタリアの庭園にインスピレーションを受けたルネッサンス期の花壇を思わせるローマンムードが溢れるダイヤモンドネックレス。「エリー サーブ(Elie Saab)」のドレスの中で、グラマラスな輝きを放ち、大きな注目を浴びていた。
また、2010年から「ミス ディオール(Miss Dior)」の広告塔を務めているナタリー・ポートマンは「ディオール(Dior)」の真紅のドレスと、シューズ、クラッチで登場。ブラウンのグラデーションで力強い目元が印象的なメイクもディオールが手掛けた。監督デビュー作となる『A Tale of love and darkness』を引っ提げ、夫で振付師のバンジャミン・ミルピエと仲睦まじい様子で出席した。
その他にも、「ランバン(LANVIN)」の濃紺のドレスで登場したシエナ・ミラーや、「ヴィクトリアズ・シークレット」のエンジェルなども務めたモデルのドウツェン・クロースが大胆なスリットが印象的な「アトリエ ヴェルサーチ(Atelier Versace)」の純白ドレスで視線を釘付けにするなど、今年も華やかな競演が真紅の絨毯を賑わせていた。
ちなみに、今年のカンヌ国際映画祭には日本から、是枝裕和監督の最新作『海街diary』で4姉妹を演じる綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すずが14日夕方(現地時間)のレッドカーペッドに出席する予定となっており、どんなファッションで登場するのかにも注目が集まっている。