デザイナーのOlga(オルガ)率いるエトヴァス ボネゲ(Etw. Vonneguet)が2013年春夏コレクションを新宿ワシントンホテル内で発表した。テーマを「I melt」と題し、溶ける様子を洋服に落とし込んだ。
メンズ、レディース交互に発表。イエロー、ブルー、グリーンなどの色が溶け合うようなグラデーションプリントのシルク素材や、天竺のTシャツなどがほとんどのルックに使用された。Tシャツの裾は薬品で溶かして、ドレープを寄せている。ボトムは内股をカラーで切り替えたパンツやゆとりのあるクロップド丈、グラデーションのカラータイツなどストリート感を演出。
ラストは水で溶ける不織布をまとったルックが登場し、カラーウォーターを噴霧し、観客の前で溶かすパフォーマンスを見せた。オルガは「今まで意味がないと思い、ショーピースは作らなかった。しかし、消えてなくなるものであればショーで発表する意義があると思い、溶ける服を制作した」と説明する。テーマについて「消えてなくなりたいと思うことがある。そこから発想を展開した。奥田染色工場さんの協力で、テキスタイルの溶ける表情にこだわった」と語った。