5月3日、二子玉川ライズSCにオープンする「蔦屋家電」のプレスプレビューが行われた。駅に直結した同SCのテラスマーケットの1、2階に出店。同棟の3、4階にはシネマコンプレックスがオープンしている。1階860坪、2階1312坪の売り場面積は代官山 蔦屋書店のおよそ2倍の規模。施設全体が本とカフェの空間の延長線上に置かれた生活提案型家電店として、家電、インテリア、雑貨、本などをアートとテクノロジーの視点で絞り込んだMDで構成されている。
1階のエントランスに家電店のイメージはなく、スターバックスを配した蔦屋書店を思わせる書店の顔ながら、店内は本棚と雑誌や書籍をガイドラインにライフスタイルごとに空間を配置したトライブ集合型ストア。各売り場にはコンシェルジュと呼ばれる専任スタッフが置かれ、各分野のスペシャリストの視点で集積された商品とヴィンテージと呼ばれる古書、アンティーク家電、アンティーク雑貨まで取り込んだそのこだわりは細部に及んでいる。
1階はスマートフォン中心のライフスタイル提案ながら、販売されているスマホはiPhoneのみ。アップルウォッチ、MacBookの奥にはドローンが展示されている。「ネットワーキング」と呼ばれるPCと周辺機器の空間はマイクロソフトのサーフェイスを中心に体験型展示。「映像」の空間は大型4Kテレビを壁面に配し、話題のカーブドTV、グラスルーチェと最新テクノロジーの商品に絞り込まれている。さらに1階には「ファミマ!!」と自転車の「モトベロ」が出店。
2階は代官山 蔦屋書店と同様、中央にダイニング、ラウンジスペースを配し、それを取り囲むように、衣(ファッション、美容、健康)、食、住(健康、住まい、グリーン、あそび・絵本)、人文各ジャンルの書籍のコーナーを配置。ブックストリートと呼ばれる本棚を隔ててシーン別にライフスタイル空間を提案。空気洗浄機や掃除機、洗濯機、照明などを集積した「ハウスキーピング」の売り場の前にはモダンデザイン神棚の「moconoco」が並ぶというテーマパーク的構成。
「健康(ウェルネス)」のゾーンではマッサージチェアや酸素カプセルから健康用のウェアラブルデバイスまで扱う。「美」のゾーンは肌カウンセリングのコンシェルジュを置いた美容家電。人気の美顔ローラーはジュエリーのようにガラスケースに展示され、ドライヤーは壁面にディプレイされている。また「食」のコーナーはデザイン性の高いコーヒーメーカーや炊飯器などをそろえるなど、自主MDゾーンと書籍の空間配置はまさに新業態。
2階テナントゾーンは渋谷に本店を構えるグッドミールズショップ、グリーンのSOLSO HOME、インテリアはアルフレックス、音響はバング&オルフセン、玩具のボーネルンドが出店。テナントゾーンをつなぐ照明はジョージ・ネルソンのバブルランプで統一されている。
またネイル、ヘッドスパ、ヘアカラーに特化したビューティサロンとして、ukaとカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)がコラボした「Cu(シーユー) by uka」 が、今回初出店。Cuは5月8日にJR大阪駅のルクア1100(イーレ)9階にオープンする「梅田 蔦屋書店」にも出店する。