ロンドンのファッションカルチャー誌『i-D』が、世界のファッションをリードする3人のデザイナーたち世界を伝える写真集がタッシェンより発売された。ポートフォリオサイズの大判で、各ブランドの歴史とアート性に迫る。
『Rei Kawakubo』では、コム デ ギャルソン(Comme des Garcons)のデザイナー、川久保玲の世界を凝縮。写真家パオロ・ロベルシ、デビッド・ベイリー、エマ・サマートンなどによるイメージ写真は、常に既成の考えに反抗しながら、ファッションのみならず家具、建築、グラフィックデザインなど幅広いジャンルに渡って表現されてきた、彼女の独特な感性を紹介している。
『Yohji Yamamoto』では、山本耀司の1980年代の活動にまでさかのぼり、アバンギャルドとクラシックの両方が共存する彼のデザインについて考察。時に難しく、常に美しい衣服をつくりだす、山本の自由な精神世界を探求する。イメージ写真は、パオロ・ロベルシ、マックス・ヴァデュカル、ニック・ナイトなどによるもの。
ヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)は、英国のファッションを覚醒させたデザイナー。今年の夏、英国政府により、英国のクリエイティビティを象徴する人物としても選ばれ、最もアイコニックなデザイナーとしても知られている。『Vivienne Westwood』では、彼女のデザイナーとしての初期の活動から現代までのキャリアを辿りながら、その思考をユルゲン・テラー、ニック・ナイト、チェン・マンなどによるイメージ写真とともに紹介する。
【書籍情報】
『Rei Kawakubo』
『Yohji Yamamoto』
『Vivienne Westwood』
編集:Terry Jones
ハードカバー
29.6 x 42.0cm 120pages
英・独・仏・スペイン語 4ヶ国語併記
参考価格 各5,460円