2011年から続くミュウミュウのショートフィルムプロジェクト「女性たちの物語」の第25作目となる最新作が公開

2023.02.20
2011年よりスタートしたミュウミュウショートフィルムプロジェクト「女性たちの物語」では、国際的に活躍する女性映画監督が撮影を手掛け、女性ならではの感性によって、ときには美しく、ときには妖しく、そして幻想的な世界を色鮮やかに描き出しています。


これまでに制作された24のショートフィルムでは、それぞれ異なるシネマチックな世界が描き出されており、各フィルムに共通するのは、時代を超えたテーマについての問いかけです。女性たちは自分自身をどのように見ているのか? 女性たちはお互いをどのように見ているのか? 外見は常に女性たちの思想や知性を示すもので、官能性や悦びと容易に切り離すことのできないものではないのか? つまり、女性とはどうあるべきなのか? 「女性たちの物語」は女性監督たちに、21世紀の女性らしさを鋭い視点で称える作品を制作してほしいという依頼から実現しました。つまり、女性の感性に訴えかけて、自分を見直す機会を与えるものであり古いことや新しいことの中に複雑さや矛盾を容認するものです。


「女性たちの物語」では、出演する女優モデルだけでなく、作品を通じてミュウミュウのコレクションが重要な役割を果たしています。ミュウミュウのウエアが、ときにはストーリーを強調し、ときには対立性を示すことにより、ストーリーを牽引しているのです。権力と欲望、虚栄と装飾、儀式とルール、夢と悪夢。女性たちの日常には、すべての瞬間にさまざまな要素が含まれています。「女性たちの物語」はそうした瞬間を切り取り、洋服に語らせています。


過去の作品は、ヴェネツィア・デイズのプログラムやニューヨークコレクションで上映されています。リラ・アヴィレス監督による最新作第25弾『EYE TWO TIMES MOUTH』は、2023年2月15日にロンドンのカーゾンメイフェアシネマにて初公開されました。これまでに発表された作品はいずれも、独占インタビュー、撮影風景とともに、ミュウミュウオフィシャルホームページにて閲覧可能です。また本作品は、オンライン動画配信サービス MUBI で配信を開始します。


作品情報
*作品名/監督/公開
第1弾/『The Powder Room』/Zoe Cassavetes/2011年 1月
第2弾/『MUTA』/Lucrecia Martel/2011年 7月
第3弾/『The Woman Dress』/Giada Colagrande/2012年 2月
第4弾/『It’s Getting Late』/Massy Tadjedin/2012年 8月
第5弾/『The Door』/Ava Duvernay/2013年 2月
第6弾/『ヴッチリアの女性たち』/Hiam Abbass/2013年 8月
第7弾/『Spark and Light』/So Yong Kim/2014年 2月
第8弾/『SOMEBODY』/Miranda July/2014年 8月
第9弾/『DE DJESS』/ Alice Rohrwacher/ 2015年 2月
第10弾/『LES 3 BOUTONS』/Agnès Varda/2015年 9月
第11弾 『SEED』/Naomi Kawase/2016年 2月
第12弾 『THAT ONE DAY』/Crystal Moselle/2016年 9月
第13弾 『Carmen』/Chloë Sevigny/ 2017年 2月
第14弾 『(THE [END) OF HISTORY ILLUSION]』/Celia Rowlson-Hall/2017年 8月
第15弾 『HELLO APARTMENT』/Dakota Fanning/2018年 2月
第16弾 『THE WEDDING SINGER’S DAUGHTER』/Haifaa Al-Mansour/2018年 9月
第17弾 『SHAKO MAKO』/Hailey Gates/2019年 1月
第18弾 『BRIGITTE』/Lynne Ramsay/2019年 9月
第19弾 『NIGHTWALK』/Małgorzata Szumowska/2020年 2月
第20弾 『IN MY ROOM』/Mati Diop/2020年 9月
第21弾 『SHANGRI-LA』/Isabel Sandoval/2021年 2月
第22弾 『I AND THE STUPID BOY』/Kaouther Ben Hania/2021年 9月
第23弾 『HOUSE COMES WITH A BIRD』/Janicza Bravo/2022年 3月
第24弾 『CARTA A MI MADRE PARA MI HIJO』/Carla Simón/2022年 9月
第25弾 『EYE TWO TIMES MOUTH』/Lila Avilés/2023年 2月


第 25 弾 『EYE TWO TIMES MOUTH』


https://youtu.be/XjS7MH-1GRA

■ あらすじ
ギャラリーで働くルスの夢はオペラ歌手になること。そんなルスに、メキシコシティの大劇場で上演される「マダムバタフライ(蝶々夫人)」のオーディションの話が舞い込みます。稽古に打ち込むルスに、友人のルシアンとチオは発声の仕方とハンドダンスと呼ばれる振付を指南します。二人はルスに言います。「口は目の倍も大きいんだ。」 このすべては、世界を司る神様からの贈り物なのです。リラ・アヴィレスが監督を務める『EYE TWO TIMES MOUTH』は、ミュウミュウ「女性たちの物語」の第25弾です。本ショートフィルムシリーズでは、国際的に活躍する才能ある女性映画監督が21世紀の虚栄心とフェミニティを追求します。




16年前、アヴィレスはメキシコシティで上演された『蝶々夫人』に携わりました。それがオペラとの初めての出会いで、「恋に落ちた」と彼女は言います。プッチーニが描いた異文化間の執着と裏切りの悲劇と、彼女が持つ人間と動物への関心が魔法のように結びつきました。『蝶々夫人』は、メキシコと日本の神秘的な哲学に重なり合う部分があることをアヴィレスに教えてくれた作品でもあります。彼女はその後、演劇界で「メイク、舞台美術、舞台音響、そして演出家」を経験し、また母親としての役目も果たしながら、他者への敬意と配慮の大切さを学びました。本シリーズの制作依頼を受けたとき、彼女は心を躍らせたと言います。「物語に夢中になる人間にとって、このシリーズはいつでも声を掛けてほしいと思える企画。起用を知って、思わず心が飛び跳ねました。」と語ります。


本作品で主人公のルスを演じるのはアケミ・エンドウ。彼女は第二次世界大戦後にメキシコに渡ったケンサク・エンドウを祖父に持ち、メキシコシティを拠点に活動するソプラノ歌手です。ルシアン役には著名なテノール歌手アラン・ピンガロン、チオ役にはベテラン女優のイレーネ・アキコを起用しています。『EYE TWO TIMES MOUTH』のストーリーは、日本語のことわざに由来する「1 匹の蝶のかすかな羽ばたきは、世界の裏側で感じられる」という概念を物語ります。毛虫からさなぎ、そして蝶へと変貌を遂げるこの比喩的な表現は、変化を夢見る思慮深く繊細な女性、ルスの物語そのものです。プッチーニによる物語の主人公である蝶々さんに扮して舞台に立ったルスの姿は眩しく、完全な変身を遂げたことを私たちは見届けます。ストーリーではすべてつながっているのです。個人と神話の過去、そして手、耳、目、口。リラ・アヴィレスが言うように、「それがというもの」なのです


■ 『EYE TWO TIMES MOUTH』
シーズン: 2023年春夏コレクション
公開: 2023年2月15日
監督/脚本: リラ・アヴィレス
オフィシャル HP: https://www.miumiu.com/jp/ja.html
Youtube: https://www.youtube.com/playlist?list=PL786D16AF57EE5536



リラ・アヴィレス(Lila Avilés)
リラ・アヴィレス(Lila Avilés) / 脚本・監督
1982年生まれ、メキシコの独立系映画監督、脚本家、プロデューサー。長編映画『The Chambermaid』は第92回アカデミー賞のメキシコ代表作品に選ばれ、世界の60以上の映画祭で複数の賞を獲得。2023年に、大人の世界における様々な面を垣間見る少女を描いた最新作『Tótem』が初公開予定。


#MiuMiu
@miumiu

お問い合わせ:
ミュウミュウ クライアントサービス
電話: 0120-451-993

編集部
  • リラ・アヴィレス(Lila Avilés) / 脚本・監督
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