「ケンゾー(KENZO)」は1月24日、年明けにオープンしたばかりのフィルハーモニー・ドゥ・パリ(パリ音楽ホール)で2015-16秋冬メンズコレクションをショー形式にて発表した。
デザイナーのキャロル・リム(Carol Lim)とウンベルト・リオン(Humberto Leon)は、高田賢三が得意としていたエスニックテイストのコレクションを思い返し、「民族のコミュニティ意識」というキーワードに行き当たったという。そこから、個々人の個性を尊重することが重要であると解釈し、人間だけではなく、ひいては宇宙全体に思いを馳せるに至り、今シーズンはフューチャリスティックなテイストが引き出された。
それぞれのアイテムは象形文字や宇宙へのメッセージなどが踊り、ケンゾーらしい装飾性の高いものが多いが、今シーズンは特に機能性を重視し、身体を保護することに意識が置かれている。美しい色合いのブランケットニットやパラシュート素材のブルゾンやコート、ゆったりしたフォイルコーティングのウール製ポンチョなど、美しいユーティリティクローズばかり。リベットを打った色とりどりのパッチワーク・マウンテンブーツも話題を呼びそうだ。