新進気鋭の国内アーティストのライブをいち早く体感できる場として、早耳リスナーから支持を得ているSpotify主催イベント「Early Noise Night #11」が7月5日に開催された。
11回目となる今回は、ライブハウスを飛び出しエクスクルーシブなボートパーティーとして開催。漫画界の巨匠・松本零士が宇宙船をイメージしデザインしたことでも有名な客船「ホタルナ」にYo-Sea、Gottz、3House、DJ CHARI、DJ KANJIら旬のアーティストが集結。華やかな一夜を演出した。
日の出桟橋に停泊している「ホタルナ」に、続々と音楽好きの若者たちが駆けつけてくる。普段通っているであろうクラブやライブハウスとは大きく異なるロケーションに、皆一様に期待の表情を浮かべているようであった。シルバー・メタリックの流線型が目を引く「ホタルナ」には遊歩甲板もあり、深い闇を落とした東京湾と、そこに映える夜景を楽しむ人たちや、提供されているフリー・ドリンク、フリー・フード片手に談笑する者など、まさしく非日常的なパーティー空間がそこには広がっていた。
出港と同時にDJとして登場したのは、今年Spotifyが最も注目する新進アーティストの一人として「Early Noise 2019」にも選出されたYo-SeaのバックDJも務め、先月には自身初のEP『THE LIFE』をリリースしたことも記憶に新しいDJ KANJI。この日の会場の雰囲気に合わせてか、クリス・ブラウンやネイト・カレーといったメロウなR&Bを中心に、じわじわと空気を温めていく。アーバンな夜景ともぴったりのスムースな選曲で、十分にムードを作り上げた後は、徐々にアグレッシブな選曲へと移行していく。そして大きなブレイクが入ったかと思えば、なんとオーディエンスを掻き分けてYo-Seaがブースに現れた。「Spotify Early Noise Night! みんな来てくれてありがとう。いっぱい飲んで。いっぱい楽しんで」と、軽快な挨拶とともにデビュー曲「I Think She Is」へ。その伸びやかな歌声とメロディアスなフロウで、一気に会場の空気を掌握していく。
3月リリースの1st EP『7878』から「Dreaming City」「Me & You」と立て続けに披露していく中で、Yo-Seaはブースを飛び出し、オーディエンスの前へと出る。近距離でライブを体感できる嬉しさに、オーディエンスも大きな歓声で応える姿が印象的であった。
続いて登場したのは、Yo-Seaも在籍するクルー・South Cat所属の3House。そのままYo-Seaと「Dejavu」を披露し、両者のボーカルの掛け合いの妙で魅せていく。シームレスに繋いだ3Houseによるソロ楽曲「Purple Rain」ではメロウな曲調とは裏腹に、フックでファンからの合唱も巻き起こる。そして妖艶なギターのアルペジオが耳を引くのイントロが鳴る。3HouseとGottzによるコラボ曲「Jewelry」で再び大きな歓声が湧く会場に、IOやKEIJUらを擁するヒップホップ・クルー・KANDYTOWNのMC、Gottzが姿を現す。3HouseのフックとGottzによるアグレッシブなフロウで緩急をつけた展開が見事であった。
続いてGottzの1stソロ・アルバム『SOUTH PARK』収録のバンガー「+81」へ。中毒性の高いフックでは再び合唱が巻き起こり、Yo-Seaの煽りも加わり会場のボルテージは急上昇。Yo-Seaを客演に迎えた、ダンサブルなナンバー「Neon Step」では船内がそのままクラブへと変貌したかのような盛り上がりに。Gottzは「Spotify Early Noise! 」とオーディエンスを煽るのかと思いきや、「ちょっと(照明が)眩しいんだよね」と、独特のキャラで笑いも誘いつつ、切れ味鋭いフロウを披露する。
ダンスフロアと化した熱も冷めやらぬ中、Yo-Seaは「次、みんな携帯のライトもらっていいですか」「みんな飛ぶから、男の子と前に来て支えてください」「船の中でも飛ぶよ」と宣言し、「22VISION」へ。フックではオーディエンスとの掛け合いを行いつつ、モッシュ状態に突入。この日一番の船揺れを起こしつつ、パーティーは終局へ突入する。「ありがとう。最高です」と感謝を伝え、メロウなバラード曲「CREW」でYo-Seaのライブは終幕。そのシルキーな歌声は、ロマンチックな東京湾の夜景と溶け込んでいくかのようであった。
Yo-Seaは本日の出演者とSpotifyへシャウトアウトを行い、「この後も飲んで楽しみましょう」とステージを後に。しかし、パーティーはまだまだ終わらない。DJ/プロデューサーとして数々のヒット曲を夜に送り出してきたDJ CHARIが、国内のラップ/ヒップホップ・アンセムを中心としたDJセットで船内を沸かし続ける。自身が手がけた楽曲を多数投下するなど、エンタメ精神溢れるセットに夢中になっている間に、船は再び日の出桟橋に寄港。非日常感を味わえるパーティーはあっという間に終幕となった。
国内のフレッシュな才能をいち早くフックアップするだけでなく、今回のような意外性のある企画をも行う『Spotify Early Noise Night』。今後の展開も楽しみに待とう。
11回目となる今回は、ライブハウスを飛び出しエクスクルーシブなボートパーティーとして開催。漫画界の巨匠・松本零士が宇宙船をイメージしデザインしたことでも有名な客船「ホタルナ」にYo-Sea、Gottz、3House、DJ CHARI、DJ KANJIら旬のアーティストが集結。華やかな一夜を演出した。
日の出桟橋に停泊している「ホタルナ」に、続々と音楽好きの若者たちが駆けつけてくる。普段通っているであろうクラブやライブハウスとは大きく異なるロケーションに、皆一様に期待の表情を浮かべているようであった。シルバー・メタリックの流線型が目を引く「ホタルナ」には遊歩甲板もあり、深い闇を落とした東京湾と、そこに映える夜景を楽しむ人たちや、提供されているフリー・ドリンク、フリー・フード片手に談笑する者など、まさしく非日常的なパーティー空間がそこには広がっていた。
出港と同時にDJとして登場したのは、今年Spotifyが最も注目する新進アーティストの一人として「Early Noise 2019」にも選出されたYo-SeaのバックDJも務め、先月には自身初のEP『THE LIFE』をリリースしたことも記憶に新しいDJ KANJI。この日の会場の雰囲気に合わせてか、クリス・ブラウンやネイト・カレーといったメロウなR&Bを中心に、じわじわと空気を温めていく。アーバンな夜景ともぴったりのスムースな選曲で、十分にムードを作り上げた後は、徐々にアグレッシブな選曲へと移行していく。そして大きなブレイクが入ったかと思えば、なんとオーディエンスを掻き分けてYo-Seaがブースに現れた。「Spotify Early Noise Night! みんな来てくれてありがとう。いっぱい飲んで。いっぱい楽しんで」と、軽快な挨拶とともにデビュー曲「I Think She Is」へ。その伸びやかな歌声とメロディアスなフロウで、一気に会場の空気を掌握していく。
3月リリースの1st EP『7878』から「Dreaming City」「Me & You」と立て続けに披露していく中で、Yo-Seaはブースを飛び出し、オーディエンスの前へと出る。近距離でライブを体感できる嬉しさに、オーディエンスも大きな歓声で応える姿が印象的であった。
続いて登場したのは、Yo-Seaも在籍するクルー・South Cat所属の3House。そのままYo-Seaと「Dejavu」を披露し、両者のボーカルの掛け合いの妙で魅せていく。シームレスに繋いだ3Houseによるソロ楽曲「Purple Rain」ではメロウな曲調とは裏腹に、フックでファンからの合唱も巻き起こる。そして妖艶なギターのアルペジオが耳を引くのイントロが鳴る。3HouseとGottzによるコラボ曲「Jewelry」で再び大きな歓声が湧く会場に、IOやKEIJUらを擁するヒップホップ・クルー・KANDYTOWNのMC、Gottzが姿を現す。3HouseのフックとGottzによるアグレッシブなフロウで緩急をつけた展開が見事であった。
続いてGottzの1stソロ・アルバム『SOUTH PARK』収録のバンガー「+81」へ。中毒性の高いフックでは再び合唱が巻き起こり、Yo-Seaの煽りも加わり会場のボルテージは急上昇。Yo-Seaを客演に迎えた、ダンサブルなナンバー「Neon Step」では船内がそのままクラブへと変貌したかのような盛り上がりに。Gottzは「Spotify Early Noise! 」とオーディエンスを煽るのかと思いきや、「ちょっと(照明が)眩しいんだよね」と、独特のキャラで笑いも誘いつつ、切れ味鋭いフロウを披露する。
ダンスフロアと化した熱も冷めやらぬ中、Yo-Seaは「次、みんな携帯のライトもらっていいですか」「みんな飛ぶから、男の子と前に来て支えてください」「船の中でも飛ぶよ」と宣言し、「22VISION」へ。フックではオーディエンスとの掛け合いを行いつつ、モッシュ状態に突入。この日一番の船揺れを起こしつつ、パーティーは終局へ突入する。「ありがとう。最高です」と感謝を伝え、メロウなバラード曲「CREW」でYo-Seaのライブは終幕。そのシルキーな歌声は、ロマンチックな東京湾の夜景と溶け込んでいくかのようであった。
Yo-Seaは本日の出演者とSpotifyへシャウトアウトを行い、「この後も飲んで楽しみましょう」とステージを後に。しかし、パーティーはまだまだ終わらない。DJ/プロデューサーとして数々のヒット曲を夜に送り出してきたDJ CHARIが、国内のラップ/ヒップホップ・アンセムを中心としたDJセットで船内を沸かし続ける。自身が手がけた楽曲を多数投下するなど、エンタメ精神溢れるセットに夢中になっている間に、船は再び日の出桟橋に寄港。非日常感を味わえるパーティーはあっという間に終幕となった。
国内のフレッシュな才能をいち早くフックアップするだけでなく、今回のような意外性のある企画をも行う『Spotify Early Noise Night』。今後の展開も楽しみに待とう。