「第10回 国際 ファッション ワールド 東京 秋」が、10月2日から4日の3日間、東京ビッグサイトで開催される。


春と秋、年2回開催される同展は、アパレルEXPO、バッグEXPO、シューズEXPO、アクセサリーEXPO、の4つの展示会で構成される日本最大のファッションの総合展。今回は、イタリア、モロッコ、ドイツ、イギリス、アメリカ、トルコなど、世界35ヶ国から過去最多1,050社が出展。うち、新規出展社は230社。2万5,000人の来場を見込んでいる。アパレルからバッグ、アクセサリーまで、あらゆるファッション商材の2020年春夏最新コレクションや2019-20年秋冬コレクションを展開する。今回はその中でも、注目すべきコンテンツを紹介する。

今回の注目セミナー

業界第一人者や、現在も第一線で活躍する多彩な講師陣による注目の無料セミナーは、44講演開催される。10月2日14時30分から行われる基調講演には、デザイナーのコシノ ジュンコが登壇。同氏の活動を常に見続けてきた『装苑』編集長の児島幹規を対談相手に、デザイナー人生の軌跡、行動哲学、ファッション業界の未来など語るスペシャル対談となっている。

JUNKO KOSHINO（株）コシノ ジュンコ

10月2日 14:30～15:15
JUNKO KOSHINO（株）コシノ ジュンコ×装苑編集長 児島幹規
「デザイナー『コシノ ジュンコ』の軌跡と行動哲学」

10月2日の12時30分には、ユナイテッドアローズの田中和安が、ドゥロワーのディレクター兼デザイナーを13年務めた吉武味早子の手掛けるブランド、ブラミンク（BLAMINK）の事例をもとに、「ユナイテッドアローズが挑戦するブランドレーベルの育成」についてを、ZOZOテクノロジーズの久保田竜弥が、「中国における『WEAR』の可能性」について講演する。

左から（株）ユナイテッドアローズ 上席執行役員 第一事業本部 副本部長 田中 和安
（株）ZOZOテクノロジーズ 代表取締役社長 久保田 竜弥

10月2日 12:30〜13:30
（株）ユナイテッドアローズ 上席執行役員 第一事業本部 副本部長 田中 和安
「ユナイテッドアローズが挑戦するブランドレーベルの育成
〜小売視点とブランド視点の融合・BLAMINKの事例をもとに〜」

（株）ZOZOテクノロジーズ 代表取締役社長 久保田 竜弥
「中国における『WEAR』の可能性」

顧客拡大の一つのノウハウとして、近年ますます注目が高まるのはコラボレーションによる商品戦略。10月3日12時30分からは、今最も話題を集めるコラボレーションの仕掛人、ビームスの南馬越一義と、スターバックス コーヒー ジャパンの濱田和史が「BEAMS×スターバックス 今注目のコラボから学ぶ、話題を呼ぶプロモーション戦略とは」をテーマに対談を行う。

左から（株）ビームス 執行役員 ビームス創造研究所 所長 シニアクリエイティブディレクター南馬越 一義
スターバックス コーヒー ジャパン（株）新業態推進本部 プロダクトマネージャー 濱田 和史

10月3日 12:30～13:30
（株）ビームス 執行役員 ビームス創造研究所 所長 シニアクリエイティブディレクター南馬越 一義
×
スターバックス コーヒー ジャパン（株）新業態推進本部 プロダクトマネージャー 濱田 和史
「BEAMS×スターバックス 今注目のコラボから学ぶ、話題を呼ぶプロモーション戦略とは」

またアパレル以外の分野においても、スープストックトーキョー 江澤身和が、ブランディングマーケティングの観点から、「『集める』よりも『集まる』へ スープストックトーキョーの考えるブランディングとは? 」という顧客との接点作りを切り口に講演する。

（株）スープストックトーキョー 取締役副社長 江澤 身和

10月3日 14:30～15:30
（株）スープストックトーキョー 取締役副社長 江澤 身和
「『集める』よりも『集まる』へ スープストックトーキョーの考えるブランディングとは? 」

新鋭デザイナーを集めた「デザイナーズ ゲート」

来場バイヤーからの要望もあり、「今後のファッション業界を担うデザイナーと直接出会える場」として「デザイナーズ ゲート」を開設。2019年にロンドンから日本に帰国後、自身初となるカプセルコレクションの発表するチヒロオカ（Chihiro Oka）や、日本の伝統技術の彫金を用いて手彫りで模様を彫り込むアクセサリーブランドのイムルタ（IMULUTA）など、ウエアから小物まで幅広い有力デザイナー50名が出展する。

Chihiro Oka

日本が誇る国産ブランドが集結する「Made in Japan フェア」

今回新設された国産ブランドが一堂に集結する「Made in Japan フェア」には、和歌山でカットソーを生産するシオラ（SIORA）、沖縄の琉球愛染デニムアイナリー（AineRy）、1946年の創業以来洋傘や服飾装飾品を展開する東京・日本橋のラムダ（Ramuda）など、日本の有力産地から90社が出展する。

SIORA

初パビリオン出展の「イタリア」「モロッコ」

今回はヨーロッパからの出展ブースが充実しており、イタリアとモロッコは初めてパビリオンとして登場する。イタリアからは、クラフトマンシップが息づく芸術的なデザインのバッグブランド、キレーザ（Kilesa）や、1970年代に創業したイタリアを代表するレザーウエアのブランド、マスターペッレ（MASTERPELLE）などが出展。

Kilesa
モロッコからは、すべてハンドメイドで生産されるデザイナーズブランドのカツォ（KATSO）、デザイナーMrs. VとMr. Rによるレザーアイテムが人気のブランド、ヴァルジニーダーリン（VIRGINIE DARLING）などが出展する。

KATSO

様々な国々のファッションに関わる素材やアイテムが一堂にそろう本展示会。年々拡大していく盛り上がりの様子を会場でぜひ体感してほしい。