デザイナーのブログにつづられた物語、「花/風船/雨男」をテーマにジュンオカモト初となるショーは、グレン・グールドが弾く1980年録音のバッハ作曲ゴルトベルク変奏曲が流れる中、キャットウォーク中央に敷き詰められた花びらのじゅうたんの上で少女が舞い始めたところからスタートした。
メンズ、レディースともに無彩色をベースにブルーとイエロー、ピンクなどをスタイリング。全体的に洗いざらしの生地や軽快感のある生地を使用。メンズは裾や袖のロールアップが提案され、スタイリング、色合いから少年性を感じさせる。レディースはギャザーやフリルなどでフェミニンなディテール使い。
今季を象徴する花と風船のプリントは、ストーリーをもとにアーティストとともに作り上げたもので、トレンドのカラータイツにも落とし込まれていた。
2012年1月に、パルコが主催する日本初のファッションファンド「FIGHT FASHION FUND」の出資先に選ばれたジュンオカモト。デザイナーの岡本順は「ランウエイはこれ1回きりとは思っていなく、今後も継続してやっていきたい」と次なる抱負を語った。