アメリカとヨーロッパの各都市でホテルを展開するエースホテルが、アジア初上陸となる「エースホテル京都」を開業。当初4月16日の開業を予定していたが、延期となっており、ついに、6月11日にオープンが決定した。なお、1月28日より宿泊予約の先行受付を専用サイト（https://www.acehotel.com/kyoto/）にて開始している。

©Stephen Kent Johnson

エースホテル京都は、1926年に建築された歴史的な旧京都中央電話局と敷地内に増築される建物からなる「新風館」敷地内に誕生。今回ホテルの内装デザインを手掛けるロサンゼルスを拠点とする人気デザインスタジオのコミューン・デザイン（Commune Design Inc.）は、エースホテルが運営するホテルのデザインを多く手掛け、そのコラボレーションは、パームスプリングスの「エースホテル＆スイムクラブ（Ace Hotel & Swim Club）」を始め、ロサンゼルスのダウンタウン、シカゴに次いで今回が4ヶ所目となる。

©隈研吾建築都市設計事務所提供
ホテルのインテリアは、西洋と東洋の間で交わされて来た互いの文化へのあこがれを随所に取り入れたデザインで、シャルロット・ペリアン（Charlotte Perriand）やJ.B.ブランク（J.B. Blunk）という、日本ならではのデザインと「らしさ」に強い感銘を受け、美しさや機能、品格を作品に取り入れた2人のクリエイターからもインスピレーションを受けている。

「エースホテル京都」客室イメージ
©Stephen Kent Johnson

主席デザイナーのロマーン・アロンソは、本プロジェクトのデザインを担当するにあたり、「アートや伝統工芸を通した西洋と東洋の交流がこのホテルのデザインコンセプトの元となっています。京都を拠点に活躍している数多くの方々にも携わっていただき、プロジェクトが実現に向かっています」とコメントしている。

なお、新風館では、エースホテル京都とあわせて商業施設を同日に開業予定。建築のデザイン監修は、2020年東京オリンピックスタジアムを手掛ける建築家・隈研吾が担当した。

最終更新：6月10日