日本を代表するデザイナー川久保玲がディレクションしているセレクトショップ、ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)にて、10月19日に、国内外のアーティストがパフォーマンスやインスタレーションを行う一日限りのイベント「オープンハウス」が行われた。
本イベントは年に2回開催されており、今回は30以上のブランドが参加。最上階で楽しめるのは、ローズベーカリー(ROSE BAKERY)のオーガニックフードと、演奏に必要なものをすべて自分で製作するミュージシャン、サミエル(Sami Elu)の音楽。おいしいご飯とやわらかくもスピード感ある音を、時間に制限なく味わえるため、常に人で賑わっていた。
6階は、ジュエリーブランドのバニー(BUNNEY)が来日し、ゴアテックス(GORE-TEX)のコラボレーションアイテムを販売したり、クロムハーツ(CHROME HEARTS)やバディ(BUDDY)の限定Tシャツやシューズが並んでいたりと物販ブースがメイン。
このフロアで特に目を引いたのは、川西遼平が手掛けるランドロード(LANDLOAD)。今季のテーマは90年代の原宿のポップカルチャーだそうで、鮮やかな色のペンキが施されたパーカやアウターや目玉焼きモチーフなどのカラフルなチャームがついたアクセサリーなど、着こなしの主役になるようなインパクトのあるアイテムがラインアップ。
階下で楽しめるのは、コム デ ギャルソン オム プリュス(COMME des GARÇONS HOMME PLUS)の2019年秋冬コレクションショーに抜擢されたインダストリアル・デュオ、ヴァウズ(VOWWS)のライブパフォーマンスや、スティーブン・ジョーンズ(STEPHEN JONES)のビデオインスタレーションなど。
「コピー品が溢れている世の中で、世界に一つだけのアイテムを作りたかった」と話すのは、オール ブルース(ALL BLUES)のデザイナー、ジェイコブ・スカラッゲ(Jacob Skragge)。彼は、1秒間に15回シャッターを切ることができるスキャナーを使い、まるで対象物がそのまま小さくなったような3Dジュエリーづくりを体験できるインスタレーションを行っていた。机の上に並んでいるのは、スキャンされ、文鎮となった、テコンドーを習っている友人の息子や、ジェイコブの祖父や祖母。
他にハイテクな造りで目立っていたのは、オランダ・アムステルダム発のニットブランド、バイボーレ(BYBORRE)。糸から開発しているこのブランドは、模様を機械にプログラミングしているため、あっという間に同じデザインを作ることができる。さらに、数10メートル編み立てられたものを好きなところでカットしているため、裁断位置を変更すれば同じアイテムでも異なる表情を楽しめる。
いくつもあるアイテムの中で特に印象的だったのは、マネキンが着ているドーバー ストリート マーケット ギンザの別注トップス。保温性が必要なところには三層構造になっている生地「AO3」や「3D Fablic」を用いて、頻繁に動かす腕には薄くて伸縮性の高い「8bit」を採用するなど、それぞれの素材の特徴が活かされていた。
メンズブランドながら、XXSからサイズがあるので、女性でも着こなせるものは多い。別注アイテムは他に「DSMG」とロゴが入ったマフラーも登場。
4月にインスタレーションを行い、来場者に強烈なインパクトを与えた『PZ トゥデイ(PZ Today)』は、今回も参加。アートディレクターのPZ Opassuksatitは、旅先で目にしたものをインスピレーション源にすることが多いそうだが、今回は、ダブレット(doublet)とコラボレーションしたTシャツをリングケースに見立ててプロポーズをする男性の手に乗せたり、ウェディングケーキを作ったりして、結婚式をテーマにしていた。
その他にも、世界で最も重要な写真のキュレーターと評され、現ヨーロッパ写真美術館(MEP)館長であるサイモン・ベーカー(Simon Baker)と11月にトークを行った片山真理と、近日中に公開される映画『マチネの終わりに』の作者である平野啓一郎のトークショーや、ファッション&アートマガジン『SSAW』の編集長を務めるクリス・ヴィダル・テノマ(Chris Vidal Tenomaa)とクリエイティブ・ディレクターを務めるトーマス・ライティネン(Tuomas Laitinen)、表紙を撮影したフォトグラファー、ジョーダン・ヘミングウェイ(Jordan Hemingway)によるブックサイニングイベントなど、見応えたっぷり。
今度はどんなアーティストが駆けつけるのかと、終わったばかりにもかかわらず、次が待ち遠しい。
本イベントは年に2回開催されており、今回は30以上のブランドが参加。最上階で楽しめるのは、ローズベーカリー(ROSE BAKERY)のオーガニックフードと、演奏に必要なものをすべて自分で製作するミュージシャン、サミエル(Sami Elu)の音楽。おいしいご飯とやわらかくもスピード感ある音を、時間に制限なく味わえるため、常に人で賑わっていた。
6階は、ジュエリーブランドのバニー(BUNNEY)が来日し、ゴアテックス(GORE-TEX)のコラボレーションアイテムを販売したり、クロムハーツ(CHROME HEARTS)やバディ(BUDDY)の限定Tシャツやシューズが並んでいたりと物販ブースがメイン。
このフロアで特に目を引いたのは、川西遼平が手掛けるランドロード(LANDLOAD)。今季のテーマは90年代の原宿のポップカルチャーだそうで、鮮やかな色のペンキが施されたパーカやアウターや目玉焼きモチーフなどのカラフルなチャームがついたアクセサリーなど、着こなしの主役になるようなインパクトのあるアイテムがラインアップ。
階下で楽しめるのは、コム デ ギャルソン オム プリュス(COMME des GARÇONS HOMME PLUS)の2019年秋冬コレクションショーに抜擢されたインダストリアル・デュオ、ヴァウズ(VOWWS)のライブパフォーマンスや、スティーブン・ジョーンズ(STEPHEN JONES)のビデオインスタレーションなど。
「コピー品が溢れている世の中で、世界に一つだけのアイテムを作りたかった」と話すのは、オール ブルース(ALL BLUES)のデザイナー、ジェイコブ・スカラッゲ(Jacob Skragge)。彼は、1秒間に15回シャッターを切ることができるスキャナーを使い、まるで対象物がそのまま小さくなったような3Dジュエリーづくりを体験できるインスタレーションを行っていた。机の上に並んでいるのは、スキャンされ、文鎮となった、テコンドーを習っている友人の息子や、ジェイコブの祖父や祖母。
他にハイテクな造りで目立っていたのは、オランダ・アムステルダム発のニットブランド、バイボーレ(BYBORRE)。糸から開発しているこのブランドは、模様を機械にプログラミングしているため、あっという間に同じデザインを作ることができる。さらに、数10メートル編み立てられたものを好きなところでカットしているため、裁断位置を変更すれば同じアイテムでも異なる表情を楽しめる。
いくつもあるアイテムの中で特に印象的だったのは、マネキンが着ているドーバー ストリート マーケット ギンザの別注トップス。保温性が必要なところには三層構造になっている生地「AO3」や「3D Fablic」を用いて、頻繁に動かす腕には薄くて伸縮性の高い「8bit」を採用するなど、それぞれの素材の特徴が活かされていた。
メンズブランドながら、XXSからサイズがあるので、女性でも着こなせるものは多い。別注アイテムは他に「DSMG」とロゴが入ったマフラーも登場。
4月にインスタレーションを行い、来場者に強烈なインパクトを与えた『PZ トゥデイ(PZ Today)』は、今回も参加。アートディレクターのPZ Opassuksatitは、旅先で目にしたものをインスピレーション源にすることが多いそうだが、今回は、ダブレット(doublet)とコラボレーションしたTシャツをリングケースに見立ててプロポーズをする男性の手に乗せたり、ウェディングケーキを作ったりして、結婚式をテーマにしていた。
その他にも、世界で最も重要な写真のキュレーターと評され、現ヨーロッパ写真美術館(MEP)館長であるサイモン・ベーカー(Simon Baker)と11月にトークを行った片山真理と、近日中に公開される映画『マチネの終わりに』の作者である平野啓一郎のトークショーや、ファッション&アートマガジン『SSAW』の編集長を務めるクリス・ヴィダル・テノマ(Chris Vidal Tenomaa)とクリエイティブ・ディレクターを務めるトーマス・ライティネン(Tuomas Laitinen)、表紙を撮影したフォトグラファー、ジョーダン・ヘミングウェイ(Jordan Hemingway)によるブックサイニングイベントなど、見応えたっぷり。
今度はどんなアーティストが駆けつけるのかと、終わったばかりにもかかわらず、次が待ち遠しい。