伊勢丹新宿店本館5階リビングフロアでは、3月4日、国内外の工芸品を扱うセレクトショップがグランドオープンする。これを記念して、同フロアウェストパークでは、同日から3月24日まで開催されるオープニング企画展に、九谷焼作家が絵付けしたウルトラマンのキャラクターたちがお目見えする。
参加アーティストは約60組。下は30代の若手から上は70代の大御所までが、各々の技法で腕を振るった。
九谷焼には、絵具を器面に落とすようにして極小の点を一つひとつ描く「青粒(あおちぶ)」、赤色絵具のにじみにくい特性を活かして、器全体に“細描”と呼ばれる細かい描き込みを施す「赤絵」などいくつかの技法があるが、それぞれの名匠の作品を間近に見ることができる貴重な機会となりそうだ。大御所の中でも名前を知られる、九谷焼作家の福島武山(ぶざん)は、バルタン星人に赤絵の技術を施したものを披露。若手の注目株・竹内瑠璃は、エレキングに色絵細描を施して参加する。
また、イベント会場には、円谷プロの造形部門が手掛けたジオラマが登場予定。九谷焼の産地である石川県能美市に実在する遊園地をモデルにしたもので、横幅約180cmという大型の作品だ。ジオラマ内では、ウルトラマンとバルタン星人の戦いが繰り広げられるというが、この2体が九谷焼であることも興味深い。
3月23日には、本館7階バンケットルームにて、九谷焼ウルトラマン絵付けワークショップ(3,000円/11時から、14時から)が開催される。所要時間は約60分。各回12名定員。3月17日11時から参加受け付けをスタート。問い合わせは伊勢丹新宿店代表(03-3352-1111)まで。
写真:(C)円谷プロ