渋谷・宮下公園が「MIYASHITA PARK」に、商業・ホテルが一体となった低層複合施設が誕生

2020.01.22
渋谷区立宮下公園が、公園、商業、ホテルが一体となった「MIYASHITA PARK」として再整備され、6月にグランドオープン。渋谷周辺エリアをつなぐ全長約330mの低層複合施設となる立体都市公園へと生まれ変わる。

「MIYASHITA PARK」南北街区

渋谷区立宮下公園は1953年に開設。その後の駐車場整備による屋上公園化やスケート場等のスポーツ施設の設置などにより、渋谷区民のみならず多くの来街者に長らく親しまれてきた。

今回発表された「MIYASHITA PARK」は、敷地面積約1万740㎡、延床面積約4万6,000㎡、全長約330mからなる、公園・駐車場・商業施設・ホテルが一体となった新しい“低層複合施設”。かつて南北2つの街区に分かれていた渋谷区立宮下公園を、道路上空も含めて公園として一体化し、約1ヘクタールのフルフラットでバリアフリーな多機能空間として再整備する。

公園の南街区には、スケート場やボルダリングウォールに加え、サンドコート仕様の多目的運動施設を新設。北街区には様々なイベントも開催できる約1,000㎡の芝生ひろばを整備する。

公園、駐車場、商業施設、ホテルが一体となった「MIYASHITA PARK」
また、渋谷駅周辺、原宿青山表参道、さらには、国立代々木競技場(代々木公園)をつなぐ結節点に位置する「MIYASHITA PARK」。この立地特性を活かし、渋谷駅からのアプローチを容易にするとともに、景観を向上させる現渋谷川遊歩道部分の整備や神宮前六丁目交差点への横断歩道の新設等により、新たな歩行者ネットワークと様々なイベントを通じた多種多様な人々の交流を促進する、文化発信拠点の形成を目指す。

「MIYASHITA PARK」全体俯瞰図
この事業は、2004年の都市公園法改正に基づき制度化された「立体都市公園制度」を渋谷区内で初めて活用したもの。1966年に東京初の屋上公園として整備された渋谷区立宮下公園は、バリアフリー動線の確保や経年変化による耐震性の課題解決に加え、防災意識の高まりや来街者の増加といった社会変化への対応が求められていることから、民間のノウハウも活用し、さらに魅力的な「広域利用公園」となるように再整備する。また、耐震性能も向上し、災害発生時には周辺地域滞在者などの帰宅困難者の一時退避場所としての機能も果たす。

【施設情報】
MIYASHITA PARK
住所:(南街区)東京都渋谷区渋谷1丁目26、(北街区)東京都渋谷区神宮前6丁目20
オープン日:6月予定
編集部
  • 「MIYASHITA PARK」全体俯瞰図
  • 「MIYASHITA PARK」南街区エントランス図
  • 公園、駐車場、商業施設、ホテルが一体となった「MIYASHITA PARK」
  • 「MIYASHITA PARK」南北街区
  • 公園プラン(平面図)
  • 公園内スケート場・ボルダリングウォール(南街区)
  • 2000年代の宮下公園、ボルダリングウォール(当時の様子)
  • 2000年代の宮下公園、スケート場(当時の様子)
  • 「MIYASHITA PARK」を中心とした歩行者ネットワーク形成イメージ
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