昨年末、伊勢丹新宿本館5階リビングフロアにオープンしたカフェ「賚果 | RAIKA(らいか)」が3月4日、新メニューを携えてグランドオープンする。
“自然”や“恩恵”を意味する“賚(らい)”を店名に取り入れている同カフェは、旬の果実をたっぷり使用した食事やデザートメニューが豊富にそろうが、グランドオープンに向けて、更にその数を増やしていく予定だという。
2月に新しく登場したメニューの中でも注目度が高いのは、サクサクに揚げた鯛をアボカドのタルタルでいただく「鯛のフリット、アボカドのタルタル添え 八朔と金柑のサラダ仕立て」(果実のスープ/コーヒーまたは紅茶付き、1,950円)。八朔と金柑を散らした爽やかな彩りが目にも楽しい逸品だ。また、果実の周りの白い部分もおいしくいただける日向夏が効いた「帆立のソテー、アスパラガスと日向夏のパルジャミーノリゾット」(果実のスープ/コーヒーまたは紅茶付き、2,100円)も人気が高いという。ともに、ランチタイム(10時半から14時半)限定での提供。
19時半のラストオーダーまでいつでも注文可能なメニューの中から注目は、福岡県産あまおうを贅沢に使い、ガーリックバジル風味のフルーツトマトと組み合わせた「あまおうとフルーツトマトの冷たいパスタ」(果実のスープ/コーヒーまたは紅茶付き、1,781円)。いちごをパスタに使用するという発想にまず驚かされるが、スタッフが「果物の新しい一面をアピールするのがテーマ。組み合わせの面白さを楽しんでほしい」という通り、果物と麺類が意外にも相性がよいことが分かり、心華やぐこと請け合いだ。
デザート好きには、「金柑のフレッシュマリネとゴルゴンゾーラのチーズケーキ」(単品1,200円、コーヒーまたは紅茶付き1,500円)がオススメだ。火を入れることなくマリネしたフレッシュな金柑とシュクレサレが絶妙なゴルゴンゾーラチーズケーキのセットは、本物志向な大人の味。アルコール飲料とも好相性。
アルコールメニューも豊富にそろう。茨城のクラフトビール「常陸野ビール」(800円) は、ナッツやオレンジピールを加えた「ホワイトエール」、茨城特有の「福来みかん」を使った「ダイダイエール」の他、酵母入りにごりビール「ヴァイツェン」などユニークにラインアップしている。
また、大分産柚子蜜をミネラルウォーター/スパークリングウォーターで割った爽やかな味わいの「柚子蜜ドリンク」(800円)をはじめとするソフトドリンクもこだわりが高い。
定番デザートとしては、火をいれたものからいれないものまで、質感の違う3種類のあまおうを楽しめる「あまおうとフォンダンショコラ」(単品1,200円、コーヒーまたは紅茶付き1,350円)が人気という。濃厚でねっとりした食感のフォンダンショコラは、男女問わず好まれる味だ。
更にメニューのみならずカトラリーやインテリアにも高いこだわりが見られる。すべて日本製でそろえ、四季を感じさせる色味や質感で美しくまとめる。「季節によってメニューを変えていきたい。例えば夏にはかき氷を出すなど」と話すスタッフによると、同じく伊勢丹新宿店本館地下1階「賚果」では、和菓子を販売しているという。「カフェでは洋、地下では和の味わいを楽しんでいただきたいですね」。ランチやティータイムを過ごした帰りに地下に立ち寄って、夕食後のデザートを買って帰るのも一興だ。