セーヌ川に面したモナ・ビスマルク・アメリカン・センターでショーを開催した「アレクシ・マビーユ(ALEXIS MABILLE)」。
ここは、クリストバル・バレンシアガ等と親交を持ち、ファッションの世界では知られた存在だったアメリカ出身の社交家、モナ・ビスマルクの元邸宅。アレクシ・マビーユは今シーズン、19世紀の詩人、アルベール・サマンの1893年の作品「王女の庭にて」から「花が魂を持つ時、そこに不思議な夜が姿を現す」という一節を引用。様々な種類の花を毒々しくアレンジし、バリエーション豊かなドレスを発表した。
マグノリアの花を刺繍し、ヘムにレースをあしらったヌードカラーチュールのロングドレス、ヒナゲシを刺繍しシフォンを重ねた着物袖のドレス、セイヨウサンザシを刺繍したスパンコールスーツなどが登場。
アイコンである蝶結びのドレスは後半のメインアイテムとなり、エメラルドグリーンのジャージーのワンショルダードレスや、フランボワーズピンクのケープドレス、最後に登場したカシミア製の大きな蝶結びを飾ったビュスチェスタイルのドレスなど、クチュールコレクションらしい華やかさを見せた。