新クリエーティブディレクターにロレンツォ・セラフィニ(Lorenzo Serafini)を迎えた「フィロソフィ(Philosophy)」が、2月27日にミラノでデビューコレクションを発表する。それに先駆け、ブランドの新しいイメージを表現したショートフィルムを発表した。
ロレンツォのファーストランウエイとなる15年プレフォールコレクションは、若き日のブルック・シールズのイメージにインスピレーションを得たもの。イノセントでありながら官能的に美しい、“ロマンチックグラマー”を再定義している。
ショートフィルムではモデルにアメリカで活躍中のヒラリー・ローダを起用。シールズが活躍した70年代の映画のようにアルカイックな空気の中、コレクションを纏ったローダが嫣然とした笑みを浮かべながら、様々なポーズを見せつける。
ロレンツォ・セラフィニは過去に「ロベルト・カヴァリ」「ドルチェ&ガッバーナ」でリードデザイナーを務めてきた。今季はそんなキャリアを通して培われた美学を元に、プリントを中心としたコレクションを展開。更に、モダンで特徴的なセクシーさを持つプロポーションを追及した。それは、「フィロソフィ」が持つ、フェミニンで自由なスピリットを一層強調させている。
なお、コレクションは大きな襟と小さなフリル、パールボタンの付いたロマンチックなシャツやブラウスを中心に展開される。黒や白をベースとしたプリントには、イタリアンガーデンの花々がタペストリー柄のようにデザインされた。19世紀のレースを元にしたプリント“アンティークレース”は、赤とインクブルーのユニークな色取りとなっている。