15-16AWロンドンメンズコレクションでは、ショー以外にもシューズ、靴下を始めとする様々なアクセサリーを展開するブランドが展示会を行った。
新クリエーティブディレクター、パウラ・ジェルバーゼによる初めてのコレクションとなった「ジョン・ロブ(John Lobb)」は、ブランドのアイデンティティに立ち返り、ジョン・ロブ自身が1851年、生まれ故郷コーンウォールからロンドンへ向かった徒歩の旅をインスピレーションに、シティシューズばかりではなく、アウトドアテーストの強いブーツやラバーソール、スポーティなスニーカーを含むコレクションを見せた。木型まで一新したというコレクションではあるが、バックルの使い方などディテールに、ジョン・ロブならではの持ち味が生きる。
ロンドンメンズコレクション初参加の靴ブランド、「カルト・ドミニ(Kult Domini)」は14SSシーズンにデビューしたばかりで、メンズ靴のフルコレクションは15-16AWが初めてとなる。ボウリングシューズを原型にした丸いトウの靴を、ポニースキンで贅沢に仕上げた。
毎シーズン、ユニークなブランドが登場する展示会で注目が高まるのは、靴下専業で1年半前に立ち上げたばかりの「ロンドン・ソック(London Sock)」。同ブランドは「ブリティッシュジェントルマンの復活を目指すには、靴下が最も手に取りやすいアイテムだ」として、カラフルな靴下を揃えた。「サヴィル・ロウのスーツにジョン・ロブの靴で変な靴下をはいているのがブリティッシュジェントルマン」とまで言われるほど、実はロンドンのジェントルマンたちの足元はかなり派手だ。制約の厳しいドレスコードの中で、目立ち過ぎずに自己主張するためのツールが、ジェントルマンにとっての靴下なのである。ロンドン・ソックは、カラフルなコットンの靴下をメーンアイテムに、人気モデルのデビッド・ガンディが選んだセット、ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションの学生とのコラボレーションによるデザイン、セレブリティスタイリスト、ジョー・オトウェイとのコラボレーションによるデザインなども見せた。
カーボンファイバーとグラスファイバーで英国ばかりではなく日本や韓国の安全基準も満たすヘルメットを展示したのは、バイク・自転車用ヘルメットを展開する「ヘドン(HEDDON)」。カーボンフィルター付きのマスクも、サイクリストには気になるアイテムだろう。