ラマルク(LAMARCK)が1月30日、東京・港区の草月会館で2017-18年秋冬コレクションを発表した。テーマはMETROPOLIS(都市)。
昨年も8月23日に同じ会場で2017年春夏のショーを行うなど、前回からニューヨークやパリのファッションウィークに先駆けてショーを開催している同ブランド。今シーズンは80年代を彷彿とさせる強い女性像を表現した。
ショーは黒のスーツでスタートした。1年前の朝や前回の昼の光が降り注ぎ、自然の中を歩くようなムードとは反対に、ホノグラムを敷き詰め、夜の街を歩く演出が強さと人工的な美を強調。80年代のビッグシルエットがトレンドとして注目される中で、マニッシュなアイテムに丸みや膨らみなどの曲線を取り入れたデザインや、オフショルダー、ブラトップ、網タイツなどで、強さと女性らしさを共存させている。
また、新聞も使ったというカットジャカード、端布を付けたドレス、ドローストリングス、たくさんのボタンを付けたデザインなど、素材やディテールに凝ったアバンギャルドなデザインも取り入れている。
リラックスしたムードや自然を感じさせる透明感とは対照的な、力強さの中にボディーコンシャスやアバンギャルドをミックスしたようなコレクション。働く女性の強さに対応するスーツや夜のドレスを意識したようなデザインも今後の海外展開を意識しているよう。
「いつ、どこでとは決めていないが海外でショーもしたい」という森下慎介。また、前回早い時期にショーやプレゼンテーションを行ったヤストシ エズミ(YASUTOSHI EZUMI)やハナエモリ マニュスクリ(Hanae Mori manuscrit)などは今シーズン、ショーをしないが、「素材調達など課題も見えてきた。独自の表現をするためにも、今後もこうしたやり方(海外に先駆けたショーやプレゼンテーション)を続けていきたい」と話している。