ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)が、中国で最も名高い写真美術館の一つである上海撮影芸術中心(SCoP)とのパートナーシップを締結した。
トーマス・マイヤーは01年にクリエイティブディレクターに就任してすぐに、毎シーズンの広告にファインアートフォトグラファーやビジュアルアーティストを起用し、アーティスト独自の視点でブランドの美的センスを解釈した作品を作り上げるプロジェクト「アート・オブ・コラボレーション」をスタート。16年にはブランド創業50周年を祝して北京のユーレンス現代美術センター(UCCA)にて「アート・オブ・コラボレーション(Art of Collaboration)」展を開催し、それまでボッテガ・ヴェネタの広告制作に貢献した世界的に有名なフォトグラファーたちによる作品を紹介した。
今回結んだパーナトナーシップでは、同館で開かれる4つの主要な国際的展覧会の支援を約束。今後の上海撮影芸術中心では、国際的に活躍するフォトグラファーによる近作を幅広く集めた展覧会などを予定している。1月から始まる第1弾の展覧会「Made In Germany: German Photography from the 19th Century to Today(ドイツ生まれ:19世紀から今日までのドイツ人写真家による作品展)」では、ピクトリアリズムからバウハウス、西ドイツ時代のドキュメンタリーまでのドイツの写真が概観的に展示される。
同パートナーシップについてトーマス・マイヤーは、「写真は、私が人生の情熱を傾ける存在の一つ。そして今日もなお、ボッテガ・ヴェネタに根付くコラボレーションの文化を物語る表現方法の一つと言えます。このようなアートの協力体制は私たちのクリエイション、すべての基礎となり、芸術全般を支援するという私たちの真摯な姿勢は、伝統や地域の文化を守ることが、次の世代に一貫性のある未来を残す唯一の方法である、という信念に基づいています。SCoPは中国において、国内外の写真作品のすばらしさをより広く理解してもらうという活動にひたむきに取り組んでおり、同美術館とパートナーシップを結ぶという選択は、自然な成り行きでした」と語っている。