金沢21世紀美術館で、「DXP(デジタル・トランスフォーメーション・プラネット)―次のインターフェースへ」を2023年10月7日から2024年3月17日まで開催します。
本展は、AI、メタバース、ビッグデータなど現代において最も注目すべきテクノロジーにアートの視点から焦点を当て、これらのテクノロジーがどのように進化し、私たちの生活や感性にどのような影響を与えるかを予見する作品を展示します。鑑賞者は、未来の可能性についての洞察を得ることができ、現代美術を通してテクノロジーの進歩についてより深く理解することができるものとなっています。
アーティスト、建築家、科学者、プログラマーなど、さまざまな分野の専門家が協力、13カ国23組によりこの展覧会は企画され、領域横断的なアプローチにより、テクノロジーと我々人類との関係を多角的に探求します。この多様な視点から展示される作品やコンテンツにより、テクノロジーと人類や他の生物の複雑な相互作用について考えます。また、衣食住を含めた総合的なライフの可能性を提案するのもこの展覧会の大きな特徴。
本展では、テクノロジーが私たちの日常生活のあらゆる側面にどのように組み込まれていくかを示す展示物やコンセプトが紹介されます。新しいテクノロジーが、私たちの生活の質や経験にどのような変化をもたらすかの可能性を探り、私たち自身のライフスタイルや意識を見直すきっかけを得ることができます。
■展覧会構成
1. GAMEの新しい見方:Play-Theater
出品作家: Keiken
メタヴァースは参加者がその世界観をつくる。世界をつくるのに貢献するのは誰か、誰がそれを共有するのか。アーティストがつくったメタフォリカルな美しさにみちたゲーム映像が、ゲームプレイヤーごとに異なる展開をみせる。これを皆で鑑賞する新しいインターフェースを提案する。
2. 衣:デジタルを身につける
出品作家: 河野富広 / アンリアレイジ(*2024年1月8日まで) / HATRA+Yuma Kishi(*2024年1月13日から)
Apple Watch のような、身体機能の拡張やデータ取得としてのデジタルでなく、身にまとうことにデジタルが介入することで感性や嗜好が多様化され、より自由な選択が可能になる。ファッションショーやフィッテイングに ARをつかったり、また AIとのコラボによってデザインが生成されたり、光や音に反応するなど素材がデジタル技術で変化することで表現が広がる。
3. 住:環境/デジタル
出品作家: VUILD / GROUP / MANTLE (伊阪柊+中村壮志)
私たちをとりまく環境をデジタルを通じて可感化、可視化することで変化するエコロジーを体感する。AI の登場は、住空間や家具をデザインするプロセスのハードルを下げつつある。そうして建築のプロセスに介入できることで住の意識が変わる、デジタルは空間想像(創造)能力を高め、空間を変容させる。
4. 食:データを摂取する
出品作家: 明治大学宮下芳明研究室
味覚はもっともデジタルとは遠い感覚にみえる。今、その味覚を新しいメディアと考え、表現から医療目的まで幅広いチャレンジがなされている。キャンディーの味がデジタル刺激によって変化したり、減塩対策としてヴァーチャルな塩分摂取を実現し、データを「摂取」することでもう一つの食べる(ダイエット)が可能になる世界。
5. AIと生きる:AIがどこまで人間性を獲得できるか
出品作家: 東京大学池上高志研究室(*11月24日まで)、シュルティ・ベリアッパ&キラン・クマール、レフィーク・アナドール
機械学習を超えてAI が自律性をもち、独自の判断や感情表現ができるようになる。その自律性は私たち人間との相補的な関係で形成される、それは私たちの鏡であり、同時に新しい人間性の可能性の提示でもある。彼らが私たちに教えてくれる「新しいヒューマニティ」の意味とは?
6. デジタルを買う:デジタルの中の新しい物質性
出品作家: AFROSCOPE、松田将英
改竄できないデジタルとして真正さを勝ち得たNFT。デジタルアートの市場価値だけでなく、新しい鑑賞者やコレクターを開拓、表現そのものの可能性も広げた。NFTという「価値」と「交換」のインフラ、システムによって芸術、文化価値が新しい循環をはじめる。
7. データと新しい表現:絵画・インスタレーション
出品作家: デイヴィッド・オライリー、ジョナサン・ザワダ
リサーチ結果や情報などのデータを視覚化したり、3Dプリンタで立体を作ったりするのではなく、その先のデータと創作の関係が始まっている。データを「絵の具」として絵を描く、データ処理の熱を使って彫刻をつくるなど、デジタルを通じてメディウムの新しい錬金術がつぎつぎと実現する。
8. ラディカル・ベタゴジー(新しい教育学)
出品作家: スプツニ子!、草野絵美、メルべ・アクドガン、デイヴィッド・ブランディ
AIが人間を超えるシンギュラリティがまもなく到来する今、従来的な「教育」ではもはや新しい事態に対応できない。鳥の飛び方を教えるチュートリアルビデオから、廃墟をAIで再生する修復プログラム、バイオシミュレーションまで、未来を生き抜くための斬新な教育学をみせる11のプログラムを提案。
■イベント情報
『IDEA ― 2台のアンドロイドによる愛と死、存在をめぐる対話』渋谷慶一郎+池上高志
日時:2023年10月13日(金)19:00開演 / 10月14日(土)16:00開演
会場:金沢21世紀美術館 シアター 21
出演:Alter3、Alter4
音楽、コンセプト:渋谷慶一郎(ピアノ、エレクトロニクス)
お問い合わせ:
金沢21世紀美術館
TEL: 076-220-2800
https://www.kanazawa21.jp/
本展は、AI、メタバース、ビッグデータなど現代において最も注目すべきテクノロジーにアートの視点から焦点を当て、これらのテクノロジーがどのように進化し、私たちの生活や感性にどのような影響を与えるかを予見する作品を展示します。鑑賞者は、未来の可能性についての洞察を得ることができ、現代美術を通してテクノロジーの進歩についてより深く理解することができるものとなっています。
アーティスト、建築家、科学者、プログラマーなど、さまざまな分野の専門家が協力、13カ国23組によりこの展覧会は企画され、領域横断的なアプローチにより、テクノロジーと我々人類との関係を多角的に探求します。この多様な視点から展示される作品やコンテンツにより、テクノロジーと人類や他の生物の複雑な相互作用について考えます。また、衣食住を含めた総合的なライフの可能性を提案するのもこの展覧会の大きな特徴。
本展では、テクノロジーが私たちの日常生活のあらゆる側面にどのように組み込まれていくかを示す展示物やコンセプトが紹介されます。新しいテクノロジーが、私たちの生活の質や経験にどのような変化をもたらすかの可能性を探り、私たち自身のライフスタイルや意識を見直すきっかけを得ることができます。
■展覧会構成
1. GAMEの新しい見方:Play-Theater
出品作家: Keiken
メタヴァースは参加者がその世界観をつくる。世界をつくるのに貢献するのは誰か、誰がそれを共有するのか。アーティストがつくったメタフォリカルな美しさにみちたゲーム映像が、ゲームプレイヤーごとに異なる展開をみせる。これを皆で鑑賞する新しいインターフェースを提案する。
2. 衣:デジタルを身につける
出品作家: 河野富広 / アンリアレイジ(*2024年1月8日まで) / HATRA+Yuma Kishi(*2024年1月13日から)
Apple Watch のような、身体機能の拡張やデータ取得としてのデジタルでなく、身にまとうことにデジタルが介入することで感性や嗜好が多様化され、より自由な選択が可能になる。ファッションショーやフィッテイングに ARをつかったり、また AIとのコラボによってデザインが生成されたり、光や音に反応するなど素材がデジタル技術で変化することで表現が広がる。
3. 住:環境/デジタル
出品作家: VUILD / GROUP / MANTLE (伊阪柊+中村壮志)
私たちをとりまく環境をデジタルを通じて可感化、可視化することで変化するエコロジーを体感する。AI の登場は、住空間や家具をデザインするプロセスのハードルを下げつつある。そうして建築のプロセスに介入できることで住の意識が変わる、デジタルは空間想像(創造)能力を高め、空間を変容させる。
4. 食:データを摂取する
出品作家: 明治大学宮下芳明研究室
味覚はもっともデジタルとは遠い感覚にみえる。今、その味覚を新しいメディアと考え、表現から医療目的まで幅広いチャレンジがなされている。キャンディーの味がデジタル刺激によって変化したり、減塩対策としてヴァーチャルな塩分摂取を実現し、データを「摂取」することでもう一つの食べる(ダイエット)が可能になる世界。
5. AIと生きる:AIがどこまで人間性を獲得できるか
出品作家: 東京大学池上高志研究室(*11月24日まで)、シュルティ・ベリアッパ&キラン・クマール、レフィーク・アナドール
機械学習を超えてAI が自律性をもち、独自の判断や感情表現ができるようになる。その自律性は私たち人間との相補的な関係で形成される、それは私たちの鏡であり、同時に新しい人間性の可能性の提示でもある。彼らが私たちに教えてくれる「新しいヒューマニティ」の意味とは?
6. デジタルを買う:デジタルの中の新しい物質性
出品作家: AFROSCOPE、松田将英
改竄できないデジタルとして真正さを勝ち得たNFT。デジタルアートの市場価値だけでなく、新しい鑑賞者やコレクターを開拓、表現そのものの可能性も広げた。NFTという「価値」と「交換」のインフラ、システムによって芸術、文化価値が新しい循環をはじめる。
7. データと新しい表現:絵画・インスタレーション
出品作家: デイヴィッド・オライリー、ジョナサン・ザワダ
リサーチ結果や情報などのデータを視覚化したり、3Dプリンタで立体を作ったりするのではなく、その先のデータと創作の関係が始まっている。データを「絵の具」として絵を描く、データ処理の熱を使って彫刻をつくるなど、デジタルを通じてメディウムの新しい錬金術がつぎつぎと実現する。
8. ラディカル・ベタゴジー(新しい教育学)
出品作家: スプツニ子!、草野絵美、メルべ・アクドガン、デイヴィッド・ブランディ
AIが人間を超えるシンギュラリティがまもなく到来する今、従来的な「教育」ではもはや新しい事態に対応できない。鳥の飛び方を教えるチュートリアルビデオから、廃墟をAIで再生する修復プログラム、バイオシミュレーションまで、未来を生き抜くための斬新な教育学をみせる11のプログラムを提案。
■イベント情報
『IDEA ― 2台のアンドロイドによる愛と死、存在をめぐる対話』渋谷慶一郎+池上高志
日時:2023年10月13日(金)19:00開演 / 10月14日(土)16:00開演
会場:金沢21世紀美術館 シアター 21
出演:Alter3、Alter4
音楽、コンセプト:渋谷慶一郎(ピアノ、エレクトロニクス)
開催概要
展覧会名 :DXP(デジタル・トランスフォーメーション・プラネット) ―次のインターフェースへ
会期 :2023年10月7日(土)~2024年3月17日(日)
休場日 :月曜日(ただし10月9日、30日、1月8日、2月12日は開場)、10月10日、31日、12月29日~1月1日、1月4日、1月9日、2月13日
開場時間 :10:00~18:00(金・土曜日は20:00まで)※当日窓口販売は閉場の30分前まで
会場 :金沢21世紀美術館 展示室7~14、長期インスタレーションルーム、デザインギャラリーなど
作家数 :13カ国23組
料金 :一般 1,200円(1,000円) / 大学生 800円(600円) / 小中高生 400円(300円) / 65歳以上の方 1,000円
※( )内は団体料金(20名以上)及びウェブチケット料金
※入場当日に限り「コレクション展1 それは知っている:形が精神になるとき」(11月5日まで)、「コレクション展2 電気 ― 音」(11月18日から)にもご入場可能。
主催 :金沢21世紀美術館[公益財団法人金沢芸術創造財団]
助成 :令和5年度文化庁 我が国アートのグローバル展開推進事業
協力 :デロイトトーマツグループ、株式会社グリッド、日本航空株式会社、ジャトー株式会社、ボーズ合同会社、コクヨ株式会社、株式会社中川ケミカル、株式会社PKSHA Technology、株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント、ブライトモーメンツ、東京大学池上高志研究室、ヴーヴ・クリコ
後援 :在日オーストラリア大使館、北國新聞社
企画 :金沢21世紀美術館 長谷川祐子、髙木遊、原田美緒、杭亦舒(ハン・イシュ)、本橋仁
アドバイザー:ハンス・ウルリッヒ・オブリスト(サーペンタイン・ギャラリーディレクター)
展覧会名 :DXP(デジタル・トランスフォーメーション・プラネット) ―次のインターフェースへ
会期 :2023年10月7日(土)~2024年3月17日(日)
休場日 :月曜日(ただし10月9日、30日、1月8日、2月12日は開場)、10月10日、31日、12月29日~1月1日、1月4日、1月9日、2月13日
開場時間 :10:00~18:00(金・土曜日は20:00まで)※当日窓口販売は閉場の30分前まで
会場 :金沢21世紀美術館 展示室7~14、長期インスタレーションルーム、デザインギャラリーなど
作家数 :13カ国23組
料金 :一般 1,200円(1,000円) / 大学生 800円(600円) / 小中高生 400円(300円) / 65歳以上の方 1,000円
※( )内は団体料金(20名以上)及びウェブチケット料金
※入場当日に限り「コレクション展1 それは知っている:形が精神になるとき」(11月5日まで)、「コレクション展2 電気 ― 音」(11月18日から)にもご入場可能。
主催 :金沢21世紀美術館[公益財団法人金沢芸術創造財団]
助成 :令和5年度文化庁 我が国アートのグローバル展開推進事業
協力 :デロイトトーマツグループ、株式会社グリッド、日本航空株式会社、ジャトー株式会社、ボーズ合同会社、コクヨ株式会社、株式会社中川ケミカル、株式会社PKSHA Technology、株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント、ブライトモーメンツ、東京大学池上高志研究室、ヴーヴ・クリコ
後援 :在日オーストラリア大使館、北國新聞社
企画 :金沢21世紀美術館 長谷川祐子、髙木遊、原田美緒、杭亦舒(ハン・イシュ)、本橋仁
アドバイザー:ハンス・ウルリッヒ・オブリスト(サーペンタイン・ギャラリーディレクター)
お問い合わせ:
金沢21世紀美術館
TEL: 076-220-2800
https://www.kanazawa21.jp/