ハイダー・アッカーマン(Haider Ackermann)によるベルルッティ(Berluti)は6月23日、パリのセーヌ川沿いに位置する貨幣美術館の中庭を舞台に2018年春夏メンズコレクションショーを開催した。
バイカージャケットやスウェットパンツ、ブルゾンなど、ワークウエアやスポーツウエアにインスパイアされたアイテムが目立ち、テーラードもドロップショルダーに仕上げ、よりカジュアルにリラックスした雰囲気で見せている。
パンツはローウェストでベルトを使用せず、インナーは全てパンツにインするスタイリング。コートの内ポケットにガルーシャ(エイの革)を、バッグのポケットとストラップ部分にクロコを用いてさり気なくラグジュアリーを演出。シューメーカーらしく、シューズのバリエーションは豊か。ただ春夏コレクションということで、シンプルなサンダルが趨勢を占める存在に。
絶妙なペールトーンの重なりを見せるセットアップや色鮮やかなパープルのサテンのパンツ、あるいはゴールドサテンのスーツはハイダー・アッカーマンらしさがダイレクトに伝わるアイテム。しかし、全体的にはオーセンティックなベルルッティのメゾンのイメージと、ハイダー・アッカーマンのモダンなテイストがバランス良く融合しており、“巧み”と表現するにふさわしいコレクションに仕上がっていた。