1月に発表された2017-18年秋冬シーズンからアーティスティックディレクターがアレッサンドロ・サルトリに変わったエルメネジルド ゼニア(Ermenegildo Zegna)の2018年春夏メンズコレクションがミラノファッションウィークメンズ初日となる6月16日に開催された。
サルトリが若い頃に多くの時間を過ごしたというミラノ大学中庭の芝生をタンジェリンカラーに塗り替え、メタリックな階段がサンセットタイムに照らされる時間に合わせ、会場を取り囲むテラスに設置された和太鼓の演奏でスタート。
ウオールナット、ビキューナ、オプティカルホワイトといったゼニアカラーが、ラグジュアリーなオフタイムのコレクションを構成する。茶系をベースにしたアーシーなサンドカラーは、編み地を変化させたVネックセーターやスクープネックのニット、ファブリックのプルオーバーシャツ、鹿の子風の表面変化がポイントながらソフトで軽やかなジャケットが合わせられ、ジョギングパンツ、ベースボールキャップとともに、リラックスした世界が描かれていく。
メッシュジャカードやパーフォレイテッド(パンチング)やインターシャのレザー、ウオッシュシルクなど、最先端の素材による柔らかくハリのあるシルエットは無地が中心。
同パターンをスニーカーで表現した新作スニーカー「ティツィアーノ」はコレクション発表の翌日から世界限定9店舗(日本は銀座店のみ)とオンラインで販売が開始され、シー・ナウ・バイ・ナウのマーケットの新しいリクエストにも対応している。
Text: Tatsuya Noda