6月12日「ミルク(MILK)」「ミルクボーイ(MILK BOY)」の15年オータムコレクションのショーが原宿クエストホールで行われた。テーマは「MY ANGEL FLY WITH ME」。ブランドにとって、ラインウィエショーを披露するのは6年振りのこと。
ショーは「ハロウィーン」「グレムリン」「トラッド」「パンク」「エンジェル」の5つのキーワードで構成された。会場の照明が落ち、ステージの幕を2人のメンズモデルがゆっくりと左右に開く。すると2人のレディースモデルがステージ上から会場を見渡し、ショーがスタートするという演出だ。
ひとつ目のキーワード「ハロウィン」では、夜の帳が落ちた後に輝きだす星や月などをモチーフにしたスタイリングが登場。夜空のようなネイビーのワンピースにはゴールドの星や月が煌めき、ニーハイソックスやポシェットにも星のモチーフがあしらわれるなど、幻想的な雰囲気。
続く「グレムリン」は、15年オータムコレクション「MILK BOY」を中心に構成。胸元にグレムリンがデザインされたハイゲージニットや、グレムリン柄ジャージのトップス、ボトムスなどが続く。途中、グレムリンのスマートフォンケースを手にしたモデルがランウエイから客席を撮影するなど、ショーならではのライブ感を楽しむ演出も。グレムリンの最後のルックは、毛足の長いファーで覆われたグレムリンが動き出したかのようにも見える大胆なデザインのアウターが登場し、会場を沸かせた。
「トラッド」では、アーガイルやタータンをモチーフにしたアイテムが中心。シンプルなシルエットのスタイリングの中にも、ハート型のポケット、白タイツにデザインされた真っ赤なリップモチーフ、ハートの立体がヒールになったシューズなど、ガーリーな要素が細部に込められている。
続いては、一気に黒白の世界「パンク」へ。音符がデザインされたモノトーンのワンピースやニーハイソックスにイアーマフとニット帽を合わせた秋冬らしいスタイリングも。メンズでは音符モチーフに加え、スカルモチーフのファーマフラーもラインアップ。
会場に高らかなアリアの歌声が響くと「エンジェル」のルックがスタート。ペールカラーのオーガンジー、フリルなどロマンティックな色彩が印象的。また、フリルが大きく入ったパンツに淡いブルーのスタジャンとキャップをコーディネートするなど、同ブランドが愛する街・原宿を感じるスタイリングも。
ラストは鳥かごを手に現れたウェディングドレスのモデルがゆっくりとランウエイを歩き、約700名の観客が見守る中ショーはフィナーレを迎えた。
全88ルック、30分にも及ぶショーの演出は、ミルク、ミルクボーイのディレクター大川ひとみが担当。音楽は藤原ヒロシ、ヘアメイクは冨沢ノボルが担当した。
FASHION HEADLINEでは、ショー当日のバックステージを独占取材。バックステージレポートは、後日改めて公開する。