デムナ・ヴァザリア（Demma Gvasalia）によるバレンシアガ（BALENCIAGA）が、6月21日パリ・ブーローニュの森の中の屋外を会場に2018年春夏メンズコレクションショーを開催した。

前シーズンの、企業のロゴを思わせる“コーポレイト・ドレッシング”の要素を残しながら、「お父さんの休日」をイメージしてハッピーでリラックスした雰囲気を演出。バレンシアガらしいカッティングと、デムナ・ヴァザリアならではのユーモア溢れるアイデアをミックスすることで、新鮮な印象を与えるモダンウエアを提案していた。

多くのアイテムをオーバーサイズにし、洗いをかけてヴィンテージ感を出しているが、ジャケットについては前身頃におもりを入れて、つれたようなシワを出しているのが特徴。ボトムはジップで3段階に脱着可能なパンツのバリエーションを見せている。トレンチは洗いをかけてヘムをローエッジにし、ポケットを無理矢理引きはがしたような加工を施したり、ポケットのフラップやエポレットを切断したり。スニーカーにもヴィンテージ加工を施すという徹底振り。

今シーズン特に目を引いたのが、ビニールパッケージングされたシャツのシリーズ。クリーニング店から引き取ってきたばかりのように見せる効果を出していた。また、シャツのボタンに引っかけている、クリーニングタグを思わせるアクセサリーもユーモラス。定番ともなっているショッピングバッグ同様、日常生活からインスパイアされたひねりを利かせたアイテムが驚きを与えるコレクションとなっていた。