資生堂と「バーバリー(BURBERRY)」が、化粧品分野での提携を発表。今後バーバリー社が製造するメイクアップ及びフレグランス商品の日本への輸入販売を資生堂が手掛けることになった。
資生堂はこれまでにも、高級フレグランスなどを手掛ける子会社の「ボーテ プレステージインターナショナル(Beaute Prestige International)」を通じてバーバリーのフレグランスの輸入販売業務を一部の国で行っていたが、日本でのバーバリーのフレグランス及びメイクアップの取り扱いは初めてとなる。
今後は、バーバリーの新フレグランス「My Burberry」の日本発売にあたり資生堂が国内のディストリビューターを担当。資生堂は6月3日より阪急うめだ本店、阪急オンラインストア、バーバリー直営店の5つの路面店及び13のショップインショップでのディストリビュージョンを手掛けることになる。
なお、今回の提携はバーバリー社が日本で進めているグローバル商品の拡大の一環。バーバリーは今秋、東京と大阪のデパート2店に“ギフト”をコンセプトにフレグランスやメイクアップを含むビューティーアイテムを取り扱うカウンター「Burberry Beauty Box」も設置する予定だ。
今回の提携について、資生堂代表取締役執行役員常務の坂井透は「近年、ファッションとビューティーの境界線が曖昧になりつつありますが、当社の事業領域の軸足は、デザイナーズフレグランスなどを除けばビューティーに特化しています。そのような中で、バーバリーのようなグローバル・ラグジュアリーブランドと提携し、その商品を販売ポートフォリオに加えられることは、資生堂グループのハイプレステージ市場におけるプレゼンスの強化という側面できわめて意義深いと捉えています」とコメント。
バーバリー・ビューティー・シニア・プレジデントのシモーナ・カッターネオは、「バーバリーが今夏以降グローバルコレクションの展開を加速するなか、この提携は英国発のバーバリーのブランド体験を提供する上で大きな役割を果たすと思います」と語っている。