伊勢丹新宿店が、2015年の新作浴衣を同店本館7階呉服売場を中心に、6月10日から本格的にスタートする。これを紹介するカタログ「イセタン ユカタ セレクション2015」では、女優でモデルの秋元梢がカバーガールとして登場。“リアルクローズな浴衣の着こなし”を提案している。
同店担当バイヤーによれば、今年の品揃えについて、「普段は洋服しか着ないが、和に興味があり今年は浴衣デビューをしたい」、「(浴衣を着ていく場で)話のネタになるような浴衣が欲しい」といった、“着てみたい層”をメインターゲットに設定。普段から気軽に楽しめる“リアルクローズ寄り”の展開を強化したという。
同カタログでは“A Day in Summer”をテーマに、とある夏の一日を想定して秋元梢をイメージモデルに、カップルでのデート、ブックカフェでのひと時など、シーン別の着こなしを通して新作浴衣を紹介している。
カップルのデートシーンで紹介されているレディス用浴衣は、麻混で透け感のある白地の浴衣に薄く赤い薔薇が配され、現代女性の体型に合わせて仕立てられたという、三越伊勢丹オリジナル浴衣(綿75%、麻25%/3万3,000円)が3柄3色3サイズで登場。これとマッチするメンズ用として、黒地に細かな白い模様が散りばめられ、夏の星空を想起させる浴衣(綿90%、麻10%/2万8,000円)が2柄2色3サイズで登場する。
ブックカフェのシーンで秋元梢が着こなしているのは、菊の花を饅頭のように描いた万寿菊と市松が和モダンな印象を醸し出す、三越伊勢丹限定柄の浴衣(ポリエステル97%、綿3%/4万8,000円)。素材には、接触冷感素材“ウェーブロン(R)”を使用し、涼感ある肌触りが特徴だという。
この他、同カタログ掲載のメンズ浴衣では、各通の“江戸小紋三役”が一列に配され、気軽に伝統柄を着こなすことができる浴衣(綿90%、麻10%/2万8,000円)や、着物ブランド「撫松庵(ぶしょうあん)」の紺と黄で縞を描いた遊び心ある“よろけ縞(波上の曲線縞)”の浴衣(ポリエステル100%、/3万8,000円)なども紹介されている。
また同フロアでは、浴衣に関する期間限定イベントも開催。愛知・有松を中心に伝わる“絞り”の浴衣特集(6月10日から16日まで)、紅型浴衣特集(6月17日から23日まで)。さらに、ファッションデザイナー出身の渡辺奈菜が手掛ける浴衣ブランド「SUPER SEVEN」のポップアップショップ(7月1日から7日まで)、伝統技法である注染を用いながら斬新なデザインの浴衣を提案する「傳tutaee」のポップアップショップ(7月15日から21まで)、北海道・札幌の悉皆屋「野口染舗」がファッションとして提案する着物ブランド「Shi bun no San」デニム浴衣コレクション(7月22日から28日まで)、東京・八王子の染工場「奥田染工場」が提案する浴衣ブランド「phro-fro 5th Anniversary」のポップアップショップ(7階催場、7月22日から27日まで)などが展開される。