ルイ・ヴィトンの新作フレグランス「ニュイ・ドゥ・フ」、メゾンが中東にオマージュを捧げる3つ目の香り

発売日:2020.07.02
2020.06.29
ルイ・ヴィトンLOUIS VUITTON)のフレグランスコレクションに、新作「ニュイ・ドゥ・フ(Nuit de Feu)」が登場。国内では、7月2日より発売される。


ルイ・ヴィトンは、「オンブレ・ノマド(Ombre Nomade)」「レ・サーブル・ローズ(Les Sable Roses)」に続き、中東に息づく魅惑とインスピレーションに満ちた香りの文化にオマージュを捧げ、今回新たなフレグランス「ニュイ・ドゥ・フ」を発表。

この新作のイメージを想起させる舞台は、中東の砂漠。ルイ・ヴィトンのフレグランスが綴るチャプターにおいて、先の2つのクリエーションでも舞台となった砂漠は、メゾンの中東へのを真のフレグランス・コレクションへと昇華させた新たな調和の光景でもあるという。


神々に捧げて日々焚く香のごとく、
肌から永遠の香りが立ち昇る新作フレグランス

人を神々へと繋いだ、フレグランスの原点であるお香の煙のように。神々に捧げて日々焚く香のごとく、肌から永遠の香りが立ち昇る新作フレグランス「ニュイ・ドゥ・フ」。
ルイ・ヴィトンのフレグランスの理念である卓越の探求に導かれながら、中東の香りのヘリテージからインスピレーションを得た本コレクションは、最高品質の原材料が特徴。本作「ニュイ・ドゥ・フ」において、メゾンのインハウス・マスター・パフューマーのジャック・キャヴァリエ=ベルトリュードは、調香の中心としてインセンスを選択。下記のように語っている。

「人間は何千年もの間、インセンス(焚香)の極めて濃厚で白い煙を通して神々と繋がりを保っていました。インセンスは香水の起源へと私たちを立ち返らせます。元来パフューム(perfume)の語源は、ラテン語で「煙を通して」を意味する「per fumare」です。インセンスは、文化の違いを超えて幾つもの宗教で神聖視されているゆえに、香水の世界では例外的なノートです。中東、アジアヨーロッパの区別なく、人々の一体感を強め、精神を高揚させ、魂に語りかける香りです」

今回は、3種のインセンスを使用することで、調香のシグネチャーであるインセンスが時間と共に香り立つ。

「ニュイ・ドゥ・フ」が肌に触れたその瞬間から、グラースにあるメゾンのアトリエで調香されたソマリランド産ホワイトインセンスが、眩いばかりの爽やかさを伴って香り立ち、その一方で、核となるのは、燻蒸加工を経て抽出したブラックインセンスであり、温かく濃厚で官能的というこのフレグランスの個性を決定付ける。

それから間もなく、レジンインセンス(樹脂)が独特の芳香を放つ。そのウッディでスパイシー、かすかにレモンが香るノートをくっきりと浮かび上がらせるのは、ルイ・ヴィトンを象徴する素材であるナチュラルレザーから抽出された香り成分の柔らかさ。メゾンのレザーグッズを彷彿させる印象的なこの香りは、歴史的なアニエールのアトリエで収集したレザーから抽出したメゾン独自のものであり、今回の調香では中枢的な役割を演じている。

すなわち、3種のインセンスを、「ニュイ・ドゥ・フ」の真実を明かす力強いムスクのアコードと結び付けることができる。

オー ドゥ パルファン 「ニュイ・ドゥ・フ」(100ml / 4万5,000円)
他のすべての香り成分を高めて丸みを与え、非凡で風格のあるラストノート、それは、まるで天に向けて送り出されたかのような残り香を作り出すこのムスクのアコードに、「植物性ムスク」と呼ばれるアンブレットシードがアーシーなアクセントを添える。

そして、アッサム産ウード(本コレクションのすべてのフレグランスに使われている原材料)の比類なきクオリティが、心を奪うウッディな深みの余韻をもたす。インセンス、レザー、そしてムスクというトリオの影に折り畳まれるように潜んでいるウード。そのウッディなノートは、トリオのいずれにもミステリアスなオーラを浸透させる。

なお、調香師のジャック・キャヴァリエ=ベルトリュードは、本作について

「このフレグランスは、心身のバランスを整える効果もあります。長い歴史を経て今でも使われ、人類の文明を形作ってきた重要な香料のブレンドですから。世界がますますバーチャル化している今だからこそ、自然と人類共通の歴史に立ち返らせてくれるフレグランスが必要ではないだろうか、と私は思ったのです」

と打ち明けている。

オー ドゥ パルファン 「ニュイ・ドゥ・フ」(200ml / 6万9,000円)
また、国外の店舗においては、メゾンのすべてのフレグランスと同様に「ニュイ・ドゥ・フ」も詰め替えができる。末長く愛用できる製品を提供することを理念に掲げるルイ・ヴィトンでは、空のボトルをわずか数秒で再充填できるパフュームファウンテンがメゾンのすべてのストアに備わっており(日本ではレフィルサービス取扱いなし)、これは、環境保護に寄与する取組みであると同時に、ジャック・キャヴァリエ=ベルトリュードのクリエイティブ・アトリエが置かれているグラースのレ・フォンテーヌ・パルフュメへのオマージュでもある。ここには、一世紀前に空の香水瓶を詰め替えていた設備が今も残っているという。


持ち運びに便利なトラベルスプレーとフレグランスケースも

オー ドゥ パルファン 「ニュイ・ドゥ・フ」(トラベルスプレー 4×7.5 ml / 4万5,000円)

メゾン初のエキゾチックレザー製トラベルケースも登場

メゾンが中東にオマージュを捧げる3つ目の香り「ニュイ・ドゥ・フ」の誕生よって、さらに充実した本コレクション。ルイ・ヴィトンはこれを記念して、ゴールドカラーのクロコダイルを纏ったトラベルケースを初めて製作。

2016年に誕生したフレグランスケースは、移動中、メゾンのフレグランスを大切に守ることができるデザイン。形状、そして機能面からも、1920年代にエレガントなご婦人のために考案されたバニティケースを想起させる。アニエールに今もある、ルイ・ヴィトンの歴史的なアトリエにおいて、熟達した職人が丁寧に手作りするこの最新バージョンは、メゾンのオリジナルケースの美学にプレシャスなエキゾチックレザーを重ね合わせたものであり、そのゴールドカラーは、中東の香水ならではの絢爛な雰囲気を彷彿とさせる。

今回紹介のフレグランス、ケース共に国内での取り扱いは、ルイ・ヴィトン 松屋銀座店、表参道店、メゾン大阪御堂筋、渋谷メンズ店 (7月6日オープン予定)、公式サイト(louisvuitton.com)にて。

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編集部
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