華道家・假屋崎省吾の30年間の軌跡を展示する「華道歴30周年記念假屋崎省吾の世界展」が日本橋三越本店で8月7日スタートし、それに伴ったデモンストレーション&トークショーが行われた。
今回は三越での個展開催10周年となる假屋崎自身がデザイン・プロデュースする着物も花器と共に特別展示され、更に三越創業340周年のアニバーサリーを記念する展覧会であることから、三越所蔵の貴重な歌舞伎衣装も公開されている。
“ 8・7(はな)”の日であるこの日、假屋崎は日本橋三越本店の1階中央階段前に登場し、大勢の観客を前に次々と花を生けつつ、手を止めることなくトークを展開。
「展示の準備に今日の明け方4時までかかったけれど、そのエネルギーは花のエネルギーをいつも感じているからだととつくづく思う」と今年54歳の假屋崎氏。デモンストレーションでは、ドイツで品種改良され、自身の名前がついたピンク色の薔薇「ショウゴエレガン」も紹介され、「この薔薇は普通の2倍の花びらがあるうえ、2倍長持ちするとても経済的な花」と会場を和ませ、終始ジョークを盛り込んだトークを展開した。
假屋崎省吾は「美をつむぎ出す手を持つ人」と美輪明宏に評され、近年ではフランスの「プティ・パレ宮殿」やヴァンセンヌの森「パリ花公園」で個展を開催するなど、国際的にも高い評価を得ている日本を代表する華道家。
個展は8月19日まで日本橋三越本店の新館7階ギャラリーで行われ、期間中、随時デモンストレーション&トークショーが本館1階の中央ホールにて無料で開催される。
【イベント情報】
デモンストレーション&トークショー
場所:日本橋三越本店1階中央ホール
日時:8月8・9・12・13日午前11時から/午後2時から
8月10日午前11時から
8月11日午前11時から/午後1時から/午後3時15分から
入場無料