「シュウウエムラ(shu uemura)」が、現代アーティストの村上隆とコラボレーションした2013年のクリスマスコレクションの発表会を8月29日に渋谷ヒカリエで開催。日本を含むアジアから計9ヶ国、約350名が招待され、各国のトップコスプレイヤーも多数参加した。
■スペシャルゲストは村上隆、新作アニメも公開
「世界的なコスメブランドとコラボするにあたり、これまで発信しきれなかった、日本の文化の奥深いところまで表現したいと思った。(ビューティとオタク文化という異なる)文化のギャップを越えた時にこそ、革命的な何かが発見されると思う」と、メイクショーの終了とともに、村上隆は同コレクションのキービジュアルがプリントされた抱き枕を抱えて登壇。
更に、このコラボのために制作したスペシャルアニメーションの一部が初披露された。音楽はサブカルチャーシーンを代表する音楽ユニットlivetune(ライブチューン)のプロデューサーであるkzが担当。キャラクターデザイン・作品監督をイラストレーターのメバエ(mebae)こと広島祐介が、振り付けは「プリキュア」のアニメの振付も手掛けた前田健が担当している。
■メイクショーにコスプレ、ライブと盛り沢山の企画でアピール
会場入口には、今回のコラボのデザインの元になった「6HP(シックス・ハート・プリンセス)」のマスコットなどと共にコラボコレクションをディスプレイ。その先のホール中央のステージでは、開場時よりコスプレイヤー達が集合し、ゲストを出迎えた。
また、シュウウエムラのインターナショナル・アーティスティック・ディレクターの打出角康始め、台湾とマレーシアのメイクアップアーティストによるショーも行われ、5人のコスプレイヤー達に、クジャクの羽根のような長いアイラッシュなど、コラボコレクションのアイテムを使ったメイクが施された。
発表会後は、kzのDJプレイと共に、きゃりーぱみゅぱみゅのバックダンサーとしても活動するキッズダンサーグループ「テンプラキッズ(TEMPURA KIDZ)」がオリジナルキャラクターと共に登場し、ライブを披露。
その他、シャンパンバーや、村上のアニメーションデザインのプリクラ、オリジナルビジュアルを背景に記念写真が撮れるフォトブースが会場に設置され、メイクアップアーティストによるメイクサービスも行われた。
■日本発信のビューティー×アートのユニーク戦略は今後更なる展開も
今後のプロモーションについて、「ビューティーをアートの領域に高めた と評されるシュウウエムラと日本のサブカルチャーをアートの世界で表現するアーティストの村上隆氏による、日本発信のアーティストとブランドによるコラボレーションならではのCGアニメーションを駆使したユニークな戦略を取る予定。ビューティーでこのような試みができるのも、シュウウエムラならではだと自負している」と同ブランドの広報担当者は話す。