昨今、自宅での時間をより心地よく、豊かに過ごせるような空間作りに興味を持つ人が以前よりも増えたように感じます。今回の【EDITOR'S PICK】では、そんな最中に出会った「オオグチデザイン(OGUCHI / DESIGN)」の生きた花を“絵”にする花瓶「Picture」をご紹介します。
花はつぼみの状態から、咲いて、枯れるまですべてが美しい。
その一瞬一瞬を映し出す装置としての“花瓶”を
“生きた花を生きたまま絵にできないか”というコンセプトから生まれた「Picture」。陶磁器のようなマットな白地は、まるでキャンバスのよう。象徴的な背景板は、“花を魅せるため”に考えられた造形で、これは、円形に切り取られたわずか0.8㎜厚のスチールの板を曲げて象られています。
背景板より小さな円形の板を曲げて作られた前面板の内側には、ガラス瓶が収納されており、この瓶に花を生ける仕様。水の入れ替えや掃除もしやすい。間口は牛乳瓶くらいの大きさなので、小さめの剣山を入れて花の位置を固定してもいいかも。
この花瓶を手がけたのは、「オオグチデザイン(OGUCHI / DESIGN)」を主宰するインダストリアルデザイナーの大口 進也さん。大口さんは、大阪芸術大学のデザイン学科を卒業後、企業デザイナーとして勤務。のちにデンマークのデザイン事務所で経験を積み、2016年、東京に自身のデザイン事務所を構えました。
本作「Picture」について、大口さんは
アーティストは花の絵をよく描きます。ゴッホのひまわりや、モネの睡蓮など、上げたらきりがないほど。花に同じものはないですし、状態によっても見え方が変わってきます。そして、なにしろ人は花をしぜんと美しいと感じる。だからアーティストにとって魅力的な題材なのだろうと思います。アーティストは筆で花をキャンバスに定着させますが、この花瓶では生きた花を生きたまま絵にできないかと考えました
とコメント。
さらに、自身がプロダクトデザインを行う際、どんな内容でも掲げる信条として、“機能と構造と美しさ”の3点のバランスが最も取れるところをねらうことを掲げているという。
現在、大口さんは、自身のレーベル「オオグチデザイン」を運営しながら、様々な企業のプロダクトデザインを手がけており、海外でのプロダクトの販売やイタリア・ミラノで開催される世界的なデザインの祭典「ミラノデザインウィーク」に出展するなど、精力的に活動を行っています。
直近では、東京ビッグサイトで、10月28日より行われる「インテリアライフスタイル(Interior Lifestyle Tokyo)」展にも出展されるそうなので、気になる人は、こちらも、ぜひ、チェックを。
今回紹介の花瓶「Picture」の購入はこちらから
URL:https://oguchidesign-shop.stores.jp/
【お問合せ】
OGUCHI / DESIGN(オオグチデザイン)
URL:https://www.shinyaoguchi.com
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