8月19日はココ・シャネルの誕生日です

2013.08.19

ファッションデザイナーのココ・シャネル(Coco Chanel)は、1883年8月19日生まれ。1971年1月10日逝去。フランス・オーヴェルニュ地方ソミュール出身。名はガブリエル・シャネル(Gabrielle Chanel)。

田舎の家庭に生まれ、12歳頃から孤児として修道院付属学校で育つ。18歳で洋裁店の助手として雇われ、同時にカフェの歌手としても働いていた。芸能界も志すが挫折。しかし、制作した帽子デザインが評判となり、1910年に恋人のアーサー・カペルの支援によりカンボン通りに帽子専門店を開く。13年にドーヴィル、その後ピアリッツにオートクチュールブティックをオープンした。ジャージー素材を用いたドレスを発表し、それまで主流であったコルセットスタイルから女性達を解放した。

化粧品の開発にも熱心であった彼女は、21年に初の香水「シャネルN°5」を発表。これが世界的に大ヒットした。アートにも深い理解を示し、ジャン・コクトーやパブロピカソ、イーゴリ・ストラヴィンスキーらと交流。彼らのパトロンでもあった。また、24年にはイギリスのウェストミンスター公爵と出会い、彼のファッションからインスパイアされてシャネルスーツの原型を生み出した。「シャネル」の労働者によるストライキが起きたのがきっかけで、39年に自身の店を閉め、一旦ファッション界から身を引く。

第2次大戦によるスイス亡命生活を終えたシャネルは、54年にファッション業界に復帰し、カンボン通りの店も再びオープン。オートクチュールコレクションも発表したところ、本国フランスでの評価は得られなかったが、アメリカでは支持を得た。翌年、現在でも定番であるシャネルスーツを発表した。71年に87歳で死去。その生涯は映画小説化されている。

彼女の死後ブランドの人気が低迷したが、83年にカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)がデザイナーに就任すると、再びブランドの人気が上昇。「アリュール」「ココ・マドモアゼル」「チャンス」などの大ヒット香水も次々と登場した。
編集部
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