プラダグループは、8日に2013年度上半期の中間連結決算を発表した。グループ全体の売上高は17億2,700万ユーロ(約2,220億円)となり、前年比11.6%増となった。
直営店の売上高は14億2,200万ユーロ(約1,830億円)で、前年比15.6%増。既存店が好調なのに加え、新規出店も寄与した。卸売業に関しては、グループ全体の戦略にもとづき提携先の数が100以上減少したため、3.5%減となった。
地域別では、特に中国が好調だったアジアでは17.7%増、リテールビジネスが好調だったアメリカでは13.5%増、観光客向けの売り上げが好調だったヨーロッパで5.7%増となった。日本は、一定為替レートで16.4%増を記録したが、円相場が大幅に下落したことで、ユーロに換算した結果売上高にはほとんど反映されなかった。
ブランド別では、「プラダ」が14.3%増、「ミュウミュウ(Miu Miu)」が3.7%増、「チャーチ(Church)」が5.1%増。「カーシュー(Car Shoe)」は卸売業の縮小の影響で、前年に比べ減少。
また、今期はリテールビジネスの拡大のため、直営店を新たに30店舗オープンし、7月31日時点で計491店舗を展開している。ブランド別では、プラダが301店舗、ミュウミュウが133店舗、チャーチが49店舗、カーシューが8店舗。
「今後も、すべての分野において効率化を実現し、高い品質を保ち、新しい商品を開拓して国際的なリテールビジネスの拡大を図る」とグループの最高責任者のパトリツィオ・ベルテリ(Patrizio Bertelli)氏はコメントを発表している。