EC・小売業向け開発・ソリューションを手掛けるエスキュービズムは、Microsoft Windows RT/8に対応した接客業務特化型アプリ「オレンジギフト(Orange Gift)」を発表した。5日から、SaaS版とオンプレミス版の提供を開始する。
Orange Giftは、お中元やお歳暮などの繁忙期に集中する配送受付の課題を解決するための管理型アプリケーション。会計から配送管理にいたるすべての業務をタブレットに集約することで紙への入力をなくし、「伝票を紛失するかもしれない」という不安を解消する。また、タブレットを使用することにより、お客が並んでいる際にも配送先の入力が可能になった点もメリットの一つ。「送り状(伝票)記載に時間を取られてお客様を待たせてしまう」という、繁忙期に起こりがちな問題を解決する。加えてお客の個人情報はクラウドで保管するので、利用者は紙の個人情報を扱う不安からも解放される。
主な機能は、郵便番号入力による町名番地候補サジェスト、配送先登録、のし・配達日時指定、送り状発行、高度なセキュリティ管理、Windows特有の手書き入力、地図からの逆引き住所入力など。現場で働く店員やお客の使いやすさにこだわった、シンプルで簡単な操作設計が大きな特徴だ。開発にあたっては、300社以上の導入実績を持つ同社のECオープンソースソフトウエア「EC-Orange」の開発で蓄積されたECサイト向け技術が活かされている。
Orange Giftは、エスキュービズムが提供するタブレットシリーズ「Orange Tablet」のラインアップ商品。同シリーズの店舗管理POS/EC連動型POS「EC-Orange POS」やオーダーエントリーシステム「Orange Handy」と組み合わせて導入すれば、POSから配送にいたる業務を一括管理することができる。また、Orange Gift単体でも既存システムと連携して利用することが可能だ。 価格はSaaS版が1店舗あたり月額1万円で、オンプレミス版は別途見積もりが必要。今後はiPad版の提供も予定されている。