ファッションデザイナーのアン・クライン(Anne Klein)は1923年8月3日生まれ。アメリカ合衆国ニューヨーク州ブルックリン出身。
14歳でファッションの専門学校に入学し、ファッションデザインを学んだ。15歳で就職。1939年にベン・クラインと結婚し、48年に夫と共にブランド「ジュニアソフィスティケーツ(Junior Sophisticates)」を設立。55年には"ファッション界のアカデミー賞"として認知されるコティ賞を受賞した。
1958年にベンと離婚。63年にマシュー・ルーベンシュタインと再婚し、68年に「アンクライン」を設立した。着回ししやすいデザインが人気となり71年にはコティ賞の殿堂入りを果たした。74年に乳がんのため50歳で死去。
日本のタキヒヨーは、73年にアンクライン社へ資本参加し、翌年同社をM&Aにより取得、75年に日本での販売を開始した。99年に米国のジョーンズアパレルグループ(現ジョーンズグループ)にブランドを売却したが、02年日本市場でのアンクラインのライセンスを得た。
アンの死後は、ダナ・キャラン(Donna Karan)やパトリック・ロビンソン(Patrick Robinson)、イザベル・トレド(Isabel Toledo)などがデザイナーを引き継いだ。しかし売り上げが好ましくなく、07年リゾートコレクションを最後にコレクションラインを廃止。現在はセカンドラインの「アンクライン・ニューヨーク(Anne Klein New York)」や、手頃な価格の「AKアンクライン」を中心に展開している。
今年2月、タキヒヨーとアンクライン・ニューヨークのライセンス契約が終了し、日本から撤退した。