銀座三越は、石川県のグルメや工芸を伝えるイベント「金沢・能登・加賀展」を4月22日から28日まで、同店8階催物会場で開催する。
金沢の老舗料亭「杉の井」の和スイーツを味わうことができるカフェ「つぼみ(TSUBOMI)」が東京初出店。同展のために初めて作られた、五郎島金時芋の羊羹がついた加賀棒茶付きの葛きり黒蜜みつセット(1,000円)、クリームあんみつセット(1,000円)がイートインコーナーで提供される。また、客の要望に合わせて上生菓子を作り、通常は作り置きや店頭販売をしない「吉はし菓子所」から、季節の上生菓子が3種類(各310円)、各日50点限定で販売される。
金沢市の片町に本店がある「金澤玉寿司」は、金澤海鮮ちらし(2,500円)、加賀にぎり(2,000円)がイートインで堪能できるほか、金沢ではハレの日には欠かせないという鮭、鯖、鯛が入った「芝寿し」の三昧笹寿し(1,000円)、「潮屋(うしおや)」の真鯛の炙り昆布〆(1,500円/100g)も登場する。
このほか、石川県を代表する伝統工芸品・輪島塗も紹介される。「吉田漆器工房」からは、市松模様が和モダンに演出されている、市松くずし長手皿(天然木・漆塗/2万5,000円)など、伝統と現代が掛け合わされた作品が販売される。藍古九谷を現代に再現する「妙泉陶房」の作家・山本長左(ちょうざ)は、九谷焼コーヒー碗皿(3万8,000円から)をはじめ、繊細な染め付けで表現された作品群を用意している。
日本の金箔生産量の約99%を占める金沢は、その金箔工芸も注目だ。金箔製品を扱う「箔一」は、二曲一双屏風「紅白梅図」(和紙・金箔/幅175cm×高さ152.5cm×2枚/300万円)、箔アートパネル「一」(和紙・金箔/幅135cm×奥行3cm×高さ48cm/60万円)を販売、繊細で荘厳な歴史文化が紹介される。
会期中、同フロアでは、金沢21世紀美術館ミュージアムショップのアイテムが販売されるほか、同店9階の銀座テラスでは、金沢の魅力を体感できるイベントを展開。金沢から芸妓を迎え、舞を披露する“立ち方”や、三味線と唄を担当する“地方(じかた)”の芸事を直接見ることができる「金沢芸妓ステージ」(4月22日11時から、13時から、各回約20分)。
気軽に伝統工芸や和菓子づくりを体験できるワークショップも実施する。加賀友禅体験(4月23日から25日、定員各回8名、参加費1,000円)、加賀毛針体験(4月22日と23日、定員各回5名、参加費2,000円)、加賀蒔絵体験(4月27と28日、定員各回6名、参加費3,000円)、竹工芸体験(4月26日から28日、定員各回8名、参加費600円)、和菓子づくり体験(4月22日、24日から26日、定員各回8名、参加費500円)など。参加方法は、各イベント当日10時30分より、銀座テラス/テラスルームで先着順に受け付ける。