東京・丸の内の三菱一号館美術館にて10月18日から1月8日まで、「パリ・グラフィック―ロートレックとアートになった版画・ポスター展」が開催される。
同展は、19世紀末のパリにおける版画の多様な広がりを検証するもので、同館およびアムステルダム、ファン・ゴッホ美術館の貴重な19世紀末版画コレクションの中から、リトグラフ・ポスターを中心に、油絵・挿絵本などを加えた計約140点を展示する。
なお、2014年の「ヴァロットン―冷たい炎の画家」展が同館にて開催された際、パリのオルセー美術館とともに共同主催館となったが、今回は19世紀末のグラフィック作品の見事なコレクションを持つファン・ゴッホ美術館との共同企画となる。両館の収集作品の特性を生かしながら、世紀末の愛好家・収集家たちの要請に応えた精緻で高品質の作品と、高まる商業的受容の中でパリの街角や劇場、キャバレーなどで輝いたポスターやパンフレットという二つの方向性を明快に提示する。
また、ファン・ゴッホ美術館の学芸員のフルール・ルース・ローサ・ド・カルヴァジョを講師に迎えた記念講演会(税込1,000円、学生無料)を、10月18日の14時から15時半まで事前予約制(※受付開始13時半、定員120名)で開催する予定だ。
【展覧情報】
「パリ・グラフィック―ロートレックとアートになった版画・ポスター展」
会場:三菱一号館美術館
住所:東京都千代田区丸の内2-6-2
会期: 10月18日~18年1月8日
時間:10:00~18:00(祝日を除く金曜、11月8日、12月13日、18年1月4日、1月5日は20:00まで/最終入館は閉館の30分前まで)
入場料:一般1,700円、高大生1,000円、小中生500円、一般前売り券1,500円
休館日:月曜日(1月8日は除く)、12月29日~18年1月1日