ヴァン クリーフ&アーペル(Van Cleef & Arpels)が新コレクション「セール ヴォラン」を発表した。
このコレクションがオマージュしたのは、そよ風になびく凧。アジアでは守護の象徴とされるこのシンボルと、その軽やかな動きをジュエリーで表現した。中でも、凧のもつしなやかさ、躍動感を余すことなく表現しているのが、七つの個性的なハイジュエリーだ。メゾンの象徴たるミステリー・セッティングを施すことで、ジュエリーの輝きがモチーフの姿をダイレクトに浮かび上がらせている。
コレクションの一つ、「ミステリユー ロングネックレス」は、ミステリー・セッティングがふんだんに施され、宝石を支える爪が表面から見えない石を際立たせたアイテム。凧の表面を飾るのはダイヤモンドとルビー。また様々なダイヤモンドのカットで表現された凧の尾は複雑な連接技術でしなやかかつ優美な動きを見せる。
また、ジュエリーコレクションではネックレス、ブレスレット、クリップ、リング、イヤリングによる8種類のアイテムをラインアップした。ピンクとモーヴのサファイアといった色とりどりの石に、ブリリアント、ペアシェイプ、スクエアなど多彩なカットを施し、それを様々な方法でセッティング。その裏側にはミザジュール技法が施され、光を通すと凧の優美な気品を浮かび上がらせる。
中でも、注目なのが風に舞う凧、はためくリボンを立体的な造形によって表現した「アントレ レ ドア リング」。色調の異なるマザーオブパールによる複雑な象嵌細工は、宝石との間にコントラストを生みだし、作品に生き生きとした個性を与えている。