ASインターナショナルは3月29日、「アライサラ(araisara)」の旗艦店「アライサラ南青山店」(東京都港区南青山6-6-20)をオープンした。1階と地下1階の2フロア。店舗面積は110平方メートル。
アライサラは今年1月、パリコレクションから東京にコレクション発表の場を戻すとともに、今後の世界展開に向けて、同ブランドの製造販売を行う新会社ASインターナショナルを設立し、パリや北京、マレーシアなどでも展開すると発表したが、今回の旗艦店は「アライサラにとって世界に向かう最初のショップとなるもの。来年オープンする予定のパリのショップや今後世界各地にオープンするショップも南青山店のデザインをベースにしていく」(馬場宗俊社長)考えだ。
墨流しの柄をインテリアに生かすなど、ブランドのアイデンティティーでもある織りや染めによる多彩な柄と黒を基調にしたスタイルを内装コンセプトでも表現した同店。1階ではフルラインを展開。限定商品などは予定していないが、伝統素材と職人技術を生かしているため、1点1点素材や色の違うアイテムが並ぶ。
一方、地下1階はシーズンを問わない人気商品を販売する他、カスタムオーダーサロンとして活用。展示会を始め、エキシビションなどさまざまな情報発信も行っていく。
「伝統の技術と職人の思いを活かしたデザインとブランドの考え方をゆったりとくつろいで見てもらえるようなお店にしたい。男性のお客様も多い」と荒井沙羅さん。
また、今後の展開について馬場社長は「日本での直営店は南青山店だけにする予定。百貨店などは価値観を共有できるところで展開したい。パリも、まず直営店をオープンし、その後、百貨店などでも販売するという形で進めたい」としている。