中世フランスの名作タピスリー6連作「貴婦人と一角獣」が日本初公開

2013.04.16

フランス国立クリューニー中世美術館所蔵「貴婦人と一角獣展」が4月24日から7月15日まで国立新美術館東京都港区六本木)、7月27日から10月20日まで国立国際美術館(大阪府大阪市北区中之島)で開催。名作タピスリー6連作が日で初公開される。

タピスリー6連作『貴婦人と一角獣』は西暦1500年頃に制作されたといわれており、中世ヨーロッパにおけるタピスリー作品の中でも高い芸術性が評価されている。フランス国外に貸し出されたのは1974年アメリカ・メトロポリタン美術館の1回のみ。今回約40年ぶり2度目のフランス国外展示となる。

展覧会ではタピスリー6面がすべて出品、全長22メートルの迫力の展示となる。千文様(ミルフルール)が目にも鮮やかな大作のうち5面は、触覚、味覚、嗅覚、聴覚、視覚と人間の五感を表わし、残る1面『我が唯一の望み』が何を意味するかについては、愛、知性、結婚など諸説あり、いまだ謎に包まれている。

展覧会にあわせて、そのタピスリー6連作を題材に国内外のアーティストと協業したオリジナル商品が伊勢丹新宿店(4月17日から23日)、銀座三越(4月24日から30日)で限定販売される。「アートトリコロール(ART TRICOLORE)」と題したこのイベントでは、フィンランド出身のデザインデュオ、アホネン・ランバーグをはじめフランソワ・アラリィ、エナメル、ルミックスデザインスタジオ、網中いづるらがカットソーやアクセサリー、アイフォンケースなどをオリジナルで製作。会場も『貴婦人と一角獣』の世界観が演出される。

【イベント情報】
フランス国立クリューニー中世美術館所蔵「貴婦人と一角獣展」
東京展
会期:4月24日(水)から7月15日(月・祝)
場所:国立新美術館(東京都港区六本木7-22-2)
開場時間:午前10時から午後6時、金曜日は午後8時まで(入場は閉館の30分前まで)
大阪展
会期:7月27日(土)から10月20日(日)
場所:国立国際美術館(大阪府大阪市北区中之島4-2-55)
開場時間:午前10時から午後5時、金曜日は午後7時まで(入場は閉館の30分前まで)
編集部
  • タピスリー《貴婦人と一角獣「触覚」》 (部分)1500年頃 羊毛、絹フランス国立クリュニー中世美術館所蔵
  • タピスリー《貴婦人と一角獣「味覚」》 (部分)1500年頃 羊毛、絹フランス国立クリュニー中世美術館所蔵
  • タピスリー《貴婦人と一角獣「嗅覚」》 (部分)1500年頃 羊毛、絹フランス国立クリュニー中世美術館所蔵
  • タピスリー《貴婦人と一角獣「聴覚」》 (部分)1500年頃 羊毛、絹フランス国立クリュニー中世美術館所蔵
  • タピスリー《貴婦人と一角獣「視覚」》 (部分)1500年頃 羊毛、絹フランス国立クリュニー中世美術館所蔵
  • タピスリー《貴婦人と一角獣「我が唯一の望み」》 (部分)1500年頃 羊毛、絹フランス国立クリュニー中世美術館所蔵
  • TEZUKA OSAMU BY GASBOOK「ユニコ」Tシャツ
  • アホネン&ランバーグ(カットソー)
  • オリジナルのスカーフとシュライヒのフィギア
  • ツバメノート
  • フランソワ・アラリィ(iPhoneケース)
  • オリジナルポーチ
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