鈴木理策、花代、野村佐紀子、平澤賢治の4人の写真家が、ラフ・シモンズによる「ディオール(Dior)」の13SSコレクションにインスパイアされた作品を写真雑誌「IMA」で発表。4月20日から5月16日まで銀座店と心斎橋店、5月17日から6月17日まで表参道店のディオールブティックで展示される。
2000年に木村伊兵衛賞を受賞し、故郷熊野を撮った作品などで知られる鈴木はアイコンバッグの「レディディオール」を雪景色とともに撮影。花代は蝶とドレス、野村はカップルの情景をハイヒールを題材に、平澤はメゾンを象徴する「バー」ジャケットの曲線シルエットをサーモグラフィカメラを使って映し出している。
クチュリエになる前はギャラリストであったムッシュ・クリスチャン・ディオールはアーティストと親交が深かったことでも知られ、ダリやピカソらの作品も初期の頃から自身の画廊で紹介。メゾンを開いた後もアンリ・マチスやジョルジュ・ブラックらアーティストの名前を付けたデザインを発表している。
また日本でも昨年4月にディオール銀座店がリニューアルオープンした際に、デヴィット・リンチ、ピーター・リンドバーグ、名和晃平、東信、宮永愛子ら国内外のアーティストが、「レディディオール」を題材に作品を制作し、展覧会が開かれた。
同社によると、ムッシュ・ディオールの精神はその亡き後も後継者達によって受け継がれ、アートはメゾンのDNAにしっかりと刻まれていることから、それを表すコラボレーションとして今回の企画が実現したという。