アメリカのエアライン「ブラニフ・インターナショナル(Braniff International)」がさまざまなプロダクトとコラボレーションした「ヴィンテージトラベラー(VINTAGE TRAVELER)」が、4月24日から5月12日まで伊勢丹新宿店2階ディケード(DECADE)で開催されている。
「ブラニフ・インターナショナル」は“さよなら退屈な飛行機(THE END OF PLAIN PLANE)”のキャッチフレーズのもと、当時アメリカで唯一のコンコルドを所有し、世界初のペイント飛行機を飛ばし、ジェット族と呼ばれる新しい世代を作り上げた航空会社。
ミッドセンチュリーモダンデザインの巨匠、アレキサンダー・ジラルド(Alexander Girard)のトータルデザインによる空港ロビーや、スタッフの制服はエミリオ・プッチ(EMILIO PUCCI)を採用するなど、1960年代から70年代の最新トレンドを乗せた飛行機として世界中の注目を集めた。その後、1982年に就航を停止。現在も伝説のエアラインとして、多くのファンに支持されている。
今回、イベントを監修したのはエアラインブームの火付け人ともいわれる柳本浩市。旅をテーマにしたステーショナリーや雑貨を扱う「トラベラーズファクトリー(TRAVELER'S FACTORY )」とコラーボーレションし、タイムスケジュールのようなノートリフィルやカラフルな機体をイメージしたボールペン、ロゴをかたどったチャームなど、ブラニフの機内で搭乗者に配られるノートをイメージしたアイテムを展開。
他にも、柳本のコレクションであるアートピースに加え、「ファイヤーキング(Fire-King)」とのコラボレーションマグ、東京デザイナーの「ビューティフルピープル(beautiful people)」とのコラボTシャツコレクションなど、スペシャルアイテムが多数登場する。
会期中は、音楽家・小西康陽が制作したDECADEのショップテーマ曲「ARE YOU LOOKING FOR SOMETHING?(何かお探しですか)」の7インチシングルレコード、21,000円以上買うとプレゼントされ、ネットでもサマリー(Sumally)上でブラニフのスペシャルアイテムショッピングが開催されている。
柳本浩市はアメリカのカルチャーを中心にアートからガジェットまで多くの分野にわたるコレクターとして有名だが、収集したものを独自の視点で再編集し、現代の社会背景にあった新しい解釈で世の中に送りだしている。2002年より出版や展覧会のプロデュース、企業コンサルなどを行う「グリフ(Glyph)」を始動。最近ではショップのコンセプトディレクションや、デザインオークション「コネクト」のビジュアルディレクターとしても活動している。