スペイン発「デシグアル」が関西初路面店を出店。外資SPAブランドが続々とオープンする心斎橋筋商店街

2013.04.26

スペイン発のファッションブランドデシグアル(Desigual)」が4月25日、心斎橋筋商店街に関西初となる路面店をオープンした。広さは192平方メートルの1フロアで、自社ブランドのウィメンズメンズ、バッグをそろえる。

昨年12月にオープンした東京原宿旗艦店は3フロアでレディース、メンズ、バッグ、キッズシューズフルラインがそろうが、心斎橋店はキッズとシューズはない。

デシグアルはこれまで日では卸売りが先行していたが、2011年秋に福岡キャナルシティに直営店をオープンして以来、積極的に直営店を出店しており今年4月から5月に掛けてアウトレットを含む直営店を6店舗オープンさせる。今後は卸売りと直営店、百貨店のコーナー展開という3本柱でそれぞれを拡販させていくことになる。

1984年にスペインで立ち上がったデジグアルはカラフルで大胆なグラフィック柄が特徴的なブランド。無地アイテムは一つとしてない。通常の商品群の他にもディズニーエンターテインメント集団シルク・ドゥ・ソレイユとのコラボ商品、デザイナークリスチャン・ラクロワとのコラボした「デシグアル by L」などを展開している。この心斎橋店でも同コラボ商品を扱う。

今年4月は大阪心斎橋筋商店街に外資系SPAブランド大型店の出店が続いた。北の端にはH&Mの関西旗艦店が、南の端の戎橋たもとにはフォーエバー21の関西旗艦店がオープンした。どちらも1000坪級の巨大店だ。その中で、スペイン発SPAであるデシグアルもオープンした。グローバルSPAブランドが続々と日本市場へ参入してきていることの事象としては象徴的だが、このブランドをファストファッションと括ることはいささか無理がある。例えば、Tシャツの中心プライスは6900円から12900円で、これはファストファッションブランドとして考えられない高価格だ。また「トレンド商品を素早く提供する」というのがファストファッションの定義であるが、デシグアルはトレンド追求要素が極めて薄い。

個性的なグラフィック柄を前面に打ち出したファッションがどこまで日本市場に受け入れられるか今後の動静が注視される。
南充浩
  • ウィメンズカットソー類
  • アイテム達は極彩色のプリントが特徴。シルク・ドゥ・ソレイユとのコラボTシャツ
  • ウィメンズコーナー
  • メンズコーナー
  • バッグ類
  • エントランス付近のディスプレイ
  • デシグアルエントランス
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