内閣総理大臣賞最年少受賞、塩澤正信の組子(くみこ)作品がミキモトホールに集結

2013.04.25

組子芸術家の塩澤正信の作品を展示する「木と手が編み出す組子の美」展が、ミキモト店6階のミキモトホールにて5月10日より開催される。

本展では、平成15年全国建具展示会厚生労働大臣賞受賞作品である夏障子「夫婦松」をはじめ、学窓、衝立など約30点の塩澤作品を展示する。東京において多数の作品が一堂に会するのは初の機会。

組子とは、釘を使わずに「組手(くで)」と呼ばれる木材を組み合わせて様々な模様を表現する細工技法。和室の障子や欄間などの建具に用いられる。日本の建築・木工技術の中でも最も精緻で高度な手業の極致を必要とする。

1973年長野県生まれの塩澤は、建具職人の父を持ち、中学卒業後は職人の世界へ入門。全国建具展示会で、27歳という最年少で内閣総理大臣賞を受賞した。伝承技術を守りながらも独自に考案した曲線を多用した「創作組子」を取り入れ、木本来の色と精緻な組子で描き出される絵画のような作品を制作している。


イベント情報】
木と手が編み出す組子の美
場所:ミキモトホール(ミキモト本店6階)
住所:東京都中央区銀座4-5-5
会期:2013年5月10日から6月2日
時間:11:00から19:00
入場無料
くまがいなお
  • 夏障子「夫婦松」
  • 額「藤花」
  • 地組に葉(部材)をはめ込んでいる様子
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